59 : 通常の名無しさんの3倍2016/05/08(日) 03:03:06.71 ID:MCxLsHYl0
劉備「何を見ているんだ?」
アル「アルバムだよ。押し入れを整理していたら出てきたんだ。劉備も見る?」
劉備「どれどれ……あんまりみんな変わらないな」
シュウト「まあ数年前の写真だからね。あ……これ珍しい」
劉備「警官の制服を着たシローと……イオ?」
アル「なかなかレア物だね。これ、二人が
日登町の交番で一緒に働いてた時のヤツだよ」
劉備「あのダメ人間、昔はシローと同じ警官だったのか……!?」
シュウト「そうだよ。たしか同期じゃなかったかな? まあでも、イオ兄ちゃんは1、2年くらいで辞めちゃったけど」
アル「なんか当時は色々大変だったらしいね。同じころシロー兄ちゃんも捜査情報を漏らした、とか疑われて辞める辞めないで大騒ぎだったし」
劉備「人に歴史あり、だな……」
アイナ「あらシロー、何か落ちたわよ。……写真ケース?」
シロー「え、ああ、すまないな」
アイナ「何の写真?」
シロー「ほら、これだよ」つイオとシローが制服を着て、肩を組んでいる写真
アイナ「……そうか、ずっと持ってるのね」
シロー「ああ。俺にとっては、お守りみたいなものだからな」
少しだけ昔の話
シロー「イオ! 本当に辞めるのか!?」
イオ「まあな。仕方ねえだろ、上司を殴っちまったんだから。懲戒免職にならないだけマシってもんさ」
シロー「だけどお前は、俺の代わりに……」
イオ「ハッ、俺が殴ってなかったら、自分が殴ってたか? 俺がそんないいヤツじゃないって、お前もよく知ってるだろ?」
シロー「お前は、俺とアイナを庇って……」
イオ「だから違うっていってるだろ。俺は単に、あのイーサンとかいう髭のオッサンがムカついただけさ。堪え性が無くてな」
シロー「……これからどうするんだ?」
イオ「まあ、兄貴やガキ共には顔を見せづらいからな。とりあえずクローディアのとこにでもころがり込んで、後のことは追々考えるさ」
シロー「イオ……俺は、俺は」
イオ「そんな顔するんじゃねえよ。お前は俺と違って、この街の平和を守る立派なお巡りさんだ。だから辞めるんじゃねえぞ。石にかじりついてでもしがみつけ。それでもムカつくことがあったなら……先に辞めてった、バカな兄弟の顔でも思い出すんだな」
シロー「……すまない。ありがとう、イオ」
イオ「じゃーな、お巡りさん。せいぜいこの街の為に頑張ってくれ。美人の彼女にもよろしくいってくれよ」
そして現在
イオ「ビヤッックション!!」
コーネリアス「また鼻炎かい、イオ」
イオ「ふっ、きっとこれはどこかの美女が俺の噂をしているのさ……」
コーネリアス「はいはい。……そんなことより、もうすぐ時間だよ」
イオ「ああ、わかってるさ。……元気かいブラザー。仕事は順調か? 彼女とはうまくやってるか? まあどっちでもいいが、今夜もお前らのためにイカした音楽をお送りするぜ。サンダーボルト放送局、スタートだ」
最終更新:2016年10月24日 20:40