594 名前: サバゲネタ 投稿日: 03/01/10 22:37 ID:???
コウ「そう。サバイバルゲーム、略してサバゲー。」
ロラン「はあ・・・なんでまたそんなことを。」
アムロ「テレビで紹介されてたんだ。見た奴全員がやりたい、って騒ぎだしてな。」
シロー「兄さんだって乗り気じゃなかった?」
アムロ「まあ・・・な。とりあえず明日は空けといてくれ。」
ロラン「はい。」
ストーカー「さて、この兄弟は明日、郊外の山中でサバイバルゲームを行うのです。しかし、彼等のことです。きっとさわぎが起きるに違いありません。
一体何が起こるのでしょうか?
ガンキャラファイト~レディー、ゴー!
続く
599 名前: サバゲ2 投稿日: 03/01/10 22:50 ID:???
ストーカー「さて当日、朝早くに集まった勇者はアルを除く十二人。賞品はアルが福引で当てた温泉旅行券です。既に皆散開して、何の気配もございません。」
ガンキャラファイト六ヶ条
一、使用が定められた銃器以外の攻撃は不可。
一、頭部攻撃は不可。
一、ペイント弾の着弾による衣類の汚損は失格。
一、当然モビルスーツの使用禁止。
一、ファイトは朝九時から夕方五時までとする。
一、以上を守って楽しく遊びましょう。
続く
604 名前: サバゲ3 投稿日: 03/01/10 23:02 ID:???
ドモン「全く・・・拳が使えないのは武闘家としては・・・」
ヒイロ「ターゲット捕促、排除開始」
がたがたがたっ!
寸前で飛び退くドモンの脇を三発ずつ三回、銃弾が薙いだ。
ドモン「そこかぁ!」
がた、がたがたがたっ!
普段銃器を持ち馴れていないドモンはヒイロの丁寧な射撃に対しでたらめなそれしか出来ない。
いきなりピンチのドモンであった。
続く
#とはいえ、このネタは恥ずかしながら自分の手の負える範囲では無さそうなので(特に種の知識がない)ので、職人さんで書きたい方はどしどし書かれてください。
613 名前: サバゲ 投稿日: 03/01/10 23:10 ID:???
キラ 「こういうときの為に二コルからこれを買ったんだよな・・。」
それはミラージュコロイドを利用した完全無欠な迷彩服。とうめい人間になる。
つまり銃器しか見えない。
キラ 「あ、あそこに居るのはシロー兄さん。」
1発でシローに命中させる。
シロー 「誰だ?くっ・・負けたか。」
キラ 「ラクスといっしょに行きたいし…次を・・。」
614 名前: サバゲ4 投稿日: 03/01/10 23:10 ID:???
アムロ「しかし生身で銃を持つなんていままでなかったな・・・」
カミーユ「ぴきーん!
アムロ兄さんか!そこっ!」
アムロ「ちいっ!」
大木の陰に隠れ弾をやりすごし、反撃に移ろうとするアムロであったが、カミーユの巧みな射撃はそれを許さなかった。
アムロ「くっ!こうなったら弾ぎれを待つか・・・」
続く
#ちなみに、キャラを失格にしないのであればどんなエピソードを書いて頂いても構いませんので
626 名前: サバゲ5 投稿日: 03/01/10 23:24 ID:???
#失格はなかったことにして。頼みます。
コウ「行かせるものかああああああ!」
シーブック「逃げ回りゃ、死にはしない!」
ジュドー「へへっ、戦場は広いんだ。タイマン何てモンに気を取られてちゃ、ね」
銃をコウに向ける。
刹那、
ジュドー「くっ!」
辛うじてかわした弾が石に当たって四散する。
ガロード「ちぇっ、外したか」
両者同じことを考えていたようである・・・
ジュドー「ばれてないと思っているのか!」がたがたがた!
間一髪で銃弾を避けたガロードはそのまま森の中へ消えていく。
ジュドー「逃がすかぁ!」
続く
634 名前: サバゲ六 投稿日: 03/01/10 23:38 ID:???
ウッソ「こいつう!」
ウッソの弾は、ロランに当たることは無く、ロランはそれをかわしながら牽制を放った。
ロラン「ウッソ!あんまりやりすぎると、僕も怒りますよ!」
ウッソ「これはゲームです!おかしいですよ!ロラン兄さん!」
残弾が少なくなったロランは、一先ず引くことにし、ウッソもそれを追わなかった。
続く
#ちなみに全員の銃は同じ物。銃以外での攻撃は基本的に不可ですが(ドモン対策)、軽いトラップくらいなら大丈夫でしょう。
649 名前: サバゲ七 投稿日: 03/01/10 23:59 ID:???
アムロ「どうして一緒に行く女もいないのに、温泉旅行にこだわる!コウ!」
コウ「な、なんですとぉ!よくも痛いところを!」
アムロはコウを挑発しつつ、他の気配に気をつけ戦った。
アムロ「確かにクリスマスなどでのアルの世話役と言う点では貴重だが、十四の子供に出遅れるとは!」
コウ「へらずぐちををををををっ!」
アムロ「ふっ、未熟!」
アムロ「この周りに潜んでる奴はいないな。それなら!」
続く
652 名前: サバゲ八 投稿日: 03/01/11 00:06 ID:???
アムロ「コウ!そろそろ弾が尽きる頃だろ?」
コウ「なに・・・しまった!ハッタリか!」
アムロ「悪いな、勤め人には温泉旅行は夢だからな」
コウ「くっ!」
アムロが引金を引く。
コウ「あああああ」
続く
#戦闘描写が薄いな・・・Xを藁えん。
659 名前: サバゲ九 投稿日: 03/01/11 00:17 ID:???
「あたたたた」
男が倒れた。
コウ「ガ、ガトー?」
アムロ「知り合いか?」
コウ「はい。」
突如アムロの射線上に現れたガトーが、コウをかばう形になり気絶していた。
しかも迷彩服姿で。
アムロ「・・・コウ、一時休戦だ。」
コウ「ええ。」
ガサッ!!
シャア「ガトー!もらっ・・
あれ?」
アムロ「シャアまで・・・しかもその変な仮面は一体」
コウ「兄さん、一回全員を集めた方が良いかも知れません」
アムロ「そうだな・・・そうしよう。」
続く
664 名前: sabage 投稿日: 03/01/11 00:33 ID:???
×カミーユ ○ガロード 決め手 不意撃ち
カミーユ「ん?あれは・・・ジュド-か!」
カミーユ、ジュドーに近づきながら銃を撃つ
ジュドー「カミーユ兄ちゃん?」
カミーユ「うかつな奴」
ジュドー「乗りやすいね!あんた!」
その瞬間カミーユの背後からガロードが飛び出しカミーユもろに弾を喰らう
カミーユ「ぐ・・・卑怯な」
薄れゆく意識の中でカミーユは昔ドッジボールをやってるときに
アムロに言われた一言を思い出した
アムロ“後にも目をつけろ!!”
カミーユ「トーレスめトーストにしてやる!」
コウ「ちいっ!」
逃げても逃げても弾丸が追ってくる。かわすだけで精一杯で、とても反撃などできない!コウ「どこかに逃げ込めないものか・・・あった!」
ぽっかりと口を開けた洞窟に逃げ込むコウ。
足跡がそれを追う。
ロラン(どこに・・・隠れた?)
ごとっ!
注意深く前に進むロランの後ろで音が!
ロラン「後ろ?」
ロランは弾を避けるため近くの窪みに飛込んだ。しかし来るはずの着弾がない。
ロラン「あれ?弾がこない?」
飛込んだままのうつ伏せ状態から顔をあげると、銃を構えて満面の笑みを浮かべるコウがいた。
ロラン「え?・・・じゃあ、あの音は?」
コウ「ここから石を投げただけ。暗い洞窟じゃ分からないし。実戦経験の無さが敗因だね。ロラン」
結果
勝者コウ
敗者ロラン
続く
#私のカキコ以前のネタは使わせて頂きますのでよろしく。
予告カード
ヒイロ対アムロ
673 名前: ヒイロ対アムロ 投稿日: 03/01/11 01:20 ID:???
ロランが破れたその頃、アムロは猟犬よろしくヒイロを追っていた。
ヒイロ「・・・!
右に二発か!」
左に跳んでかわし、こちらに向かって引金を引く。
アムロにもそれは読めていたが、回避にとどめて反撃はしなかった。
無理にいくとやられる。
これが二人の認識であった。
ヒイロ「俺は・・・死なない」
立場が入れ替わり、追われそうになるのをアムロが多少無理な乱射で制すると、二人はにらみ合いになった。
アムロ「くっ、この一人さえ墜とせないとは!」
その呟きが隙となった。
ヒイロは地形、段差を利用して直上からの攻撃を敢行した。
アムロ「ちいっ!」
ヒイロ「・・・!」
双方の銃声が交錯した。
アムロは、落ちてくるヒイロを、銃を捨てて受け止めた。
ヒイロの銃弾は、木の葉など障害物に阻まれて、全てその目標に到達しなかったのだ。
アムロ「・・・悪いな。」
ヒイロ「・・・ああ。」
ペイントで汚れた服を気にもせず、ヒイロは答えた。
続く
#予告カード:キラ対シーブック
684 名前: キラ対シーブック 投稿日: 03/01/11 01:46 ID:???
キラ「サンドイッチだよな・・・あれ。」
双眼鏡の向こうのシーブックは、ランチタイム中であった。
キラ「のんき過ぎるのも気になるけど、兄さんには早くやられてもらわなくちゃ。」
距離、障害物等問題無し、おまけに目標は止まっている。
カモだ、これ以上にない。
引金を引く。
ぱぁっと、ペイントが炸裂するのが見えた。
サンドイッチに。
シーブック「セシリーが作ってくれたサンドイッチが!
よくも!」
キラ「しまった!」
同じ位置から二度射つのはタブーだ。しかしそうも言っていられない。キラは銃についているスコープ(反則だ)を取り外しながら、突進してくる敵に向かって数射ちゃ当たるとばかりの連射を繰り返した。が、全く当たらない。
キラ「何故だ?質量を持った残像だというのか?」
その内にも突っ込んでくるシーブック。
シーブック「なんとおぉーっ!」
キラ「うわああああ!」
状況さえ良く分からないまま、キラは気を失った。
続く
#次のカード:コウ対ドモン
695 名前: コウ対ドモン 投稿日: 03/01/11 02:16 ID:???
ざっ
ドモン「コウ!勝負だあっ!」
コウ(・・・道のど真ん中にわざわざ全身晒してでてくるなんて、さすが単細胞)
コウが予告なしで引金を引く、めいっぱい。
ドモン「のわわっ!」
ペイントに驚いてか、あっさり倒れるドモン。
コウ(これでダウン・・・って、人じゃない!丸太だ!)
ドモン「その通り!これこそが秘伝のゲルマン忍法だ!」
はっとコウが上を仰ぐ。何も持たず、ふんどし一丁のドモンが一本の高木の頂に立っていた。
ドモン「はっはっはコウ、驚いたか。こっちに勝てないのは分かっただろうから素直に降伏しr」
コウ「でも兄さん?服はともかく、銃まで置いてるのはどうかとおもうよ?」
微笑みながらドモンの銃を拾いドモンに向ける。
ドモン「なっ!しまった、かくなる上は・・・とうっ」
華麗に高木からダイブしたドモンを難無く撃墜するコウ。
コウ(・・・ラッキー)
着地のダメージより敗北によるそれで立ち直れないドモンを尻目に、コウは歩き出した。
続く
次カード:ウッソ対シロー
699 名前: 敗退者達で・・ 投稿日: 03/01/11 02:41 ID:???
ロラン「ヒイロもやられたんですか!」
カミ-ユ「意外だな」
ヒイロ「任務失敗だ・・」
キラ「誰が勝つかな?」
ドモン「コウは必死だったぞ。奴はあなどれんな」
カミ-ユ「でもガロードとジュドーは最後まで残ろうとして組んでるっぽいぞ」
ロラン「あの2人ならやりかねませんね」
ドモン「ところでアルはどうしたんだ?」
キラ「退屈して様子を見にウロウロしてるんじゃないのかな?」
ヒイロ「アムロもなかなかだった」
カミ-ユ「シーブックが逃げ切るかもしれないな」
ドモン「ならば・・そろそろ賭けるか」
カミ-ユ「当然でしょう」
ドモン「アムロに10$!やはり元祖ニュータイプだしな」
キラ「僕はジュドーに10$にする。ちょこまかうまくやりそうだし・・」
ロラン「僕はシロー兄さんに10$ですね。森でのサバイバル技術は強そうですよ。
それに、アイナさんと温泉に行きたいでしょうから・・」
カミ-ユ「俺はシーブックにするよ。逃げ切ると見た。10$!」
ドモン「ヒイロはどうするんだ?」
ヒイロ「コウに10$、奴は旅行に対してマジになってるからな」
さて、誰の予想が当たるか・・?
709 名前: ウッソ対シロー 投稿日: 03/01/11 03:19 ID:???
シロー「・・・でさ。・・・うん。」
ウッソ(シロー兄さんの声が聞こえる・・・電話してる?)
ウッソは歩みを止めた。
シロー「あ、そうそう!・・・それでさー」
ウッソ(録音したダミーかな?それとも本当に・・・
だったら、やってしまえばいいんだけど。)
暫く止まって隠れているうちに、大体の所在は掴めたが、声の真偽が定かでない。
シロー「でさ、プロポーズの話だけど・・・
え゛?
あ、ああ、いいんだ、ははははは」
ウッソ(むなしい笑い・・・本物か。)
いくらなんでも、プロポーズ蹴られたときの会話をダミーに使う馬鹿はいない。
目標に向け、短く二度、引金を引く。回りの木の葉がそれに呼応して騒ぐ。が、気にせず射ち続ける。
こつん、ふと後頭部に軽い衝撃が走る。
シロー「おっと、一丁上がりだ。」
ウッソ「!」
ウッソの顔色の問いに先回りして、シローは答える。
シロー「ダミーだよ」
ウッソ(・・・そうだ。気付いてないんだ、兄さんは。聞いてたみんなにプロポーズ蹴られたとこ公開してるのに。)
シローの子供っぽい笑顔を、複雑な気持で見つめるウッソであった。
続く
次カード:ジュドー対ガロード
710 名前: ジュドー対ガロード 投稿日: 03/01/11 03:46 ID:???
カミーユ「はぐわぁ!」
その直後のこと。
カチャ
ジュドー「・・・なんのつもりだ、相棒?」
ガロード「へへん、ホールドアップってやつ?無警戒だった自分を呪いな、相棒。
ふふふ・・・敗軍の将は潔くな。」
ジュドー「おのれっ、ガロード!獅子身中の虫め!」
ガロードをにらみつけようとするが、後ろを取られてはどうにもできない。
ガロード「ほら、ホールドアップしなって言ってるだろ?」
ジュドー「・・・」
両手をあげるジュドー。
ガロード「ふふふ・・・ティファとの温泉旅行が待ってるんだ。俺は、故あれば寝返るのさ!」
どどどどどっ!
いきなり辺りを激震が走る。
二人「な、何だ?地震か?」
はるか遠くから、土煙をあげて残像付きシーブックが走って来るのが見えた。
シーブック「なんとおぉぉぉぉーっ!」
地平のかなたから迫って来るシーブックをただ見つめる二人。
回避しようとしたときには、既に遅かった。
二人「化け物かっ!」
暗転する二人の視界。
その後、二人が意識を取り戻したときには、服はペイントで見るも無惨になっていたという・・・。
結果:両者脱落
続く
次カード:アムロ対シロー
734 名前: アムロ対シロー 投稿日: 03/01/11 14:04 ID:???
シロー(・・・さて、どこから来るかな?)
辺りに気を配りながら歩く。
既に時刻は三時半。我こそはと思う者達は積極的に動く筈だ。
シロー(・・・アイナは病気のお兄さんの看病で疲れてるんだ。温泉旅行に誘えばきっと喜んでくれる。そうすればあーなってこーなって(;´Д`)ハァハァ・・・
おわっ!)
ふと何者かに足を取られて転ぶ。
シロー(・・・ブービートラップ?待たれていたのか!)
片手を突いてそのまま横に転がる。当に間一髪で弾が通り過ぎる。
アムロ(かわしたか!やる!)
しかしアムロは情け無用とばかりに体勢が不完全なシローに銃撃を浴びせる。
シローはそれでも何とか立ち上がり、そこから離れようとした。
このあたりにはまだトラップがあるかも知れないのだ。
続く
738 名前: 三つ巴の戦い 投稿日: 03/01/11 14:45 ID:???
アムロ「くっ!二人とも俺ばっかり狙って来るか!・・・しかし!」
弟二人の意図はこうだった。
(アムロ兄さんは手強い。しかし兄さんがいなくなれば・・・)
そこにアルからの通信が入った。
「シーブック兄ちゃんが脱落」らしい。
どうも、覚醒状態のままイノシシ二頭と正面衝突、そのまま意識不明&怪我でダウンらしい。
また、そのイノシシは死亡が確認されていたという・・・
三人はニヤリとした。もはやイレギュラーの介入はない。
目の前にいる二人を倒せばそれで良いのだ。
コウ「うおおおーっ!」
アムロ「無駄だあっ!」
シロー「まだっ、まだまだだぁ!」
時刻は四時十五分であった
740 名前: 続三つ巴の戦い 投稿日: 03/01/11 15:10 ID:???
なおも戦いが続く。
アムロ「コウ!お前は何故戦う!」
コウがいるであろう場所に数発射ち込んで、別方向から来る(おそらくシローのだ)弾を回避する。
アムロ「お前には温泉そのものを楽しむほどのジジ臭さも、一緒に行く女性(ひと)もいないというのに!」
コウ「そんなものがないと、戦ってはいけないんですか!」
アムロからの火線を回避し、その方向に数発射つ。が、兄が既にそこにいないことは明白だ。射った後は素早くそこを離れる。
アムロ「それは、不自然なんだ!」
シロー「・・・その通り!何のためのペアチケットなのかコウには分かってない!独身貴族はすっこんでろ!」
アムロの言葉に動かされたのか、シローの火線が初めてコウに向いた。
コウ「な・・・裏切りか!
くっ!何を信じて戦えば良いんだぁ!」
時計は、四時半を指していた。
続く
742 名前: ラスト・シューティング 投稿日: 03/01/11 15:32 ID:???
状況は明らかにコウ不利となった。もともと実戦経験のある自分ではあったが、兄達のそれには到底敵うものではない。
また、口論もシロー対コウにシフトしていた。
シロー「観念しろっ!」
声と共に放たれた弾を寸前でかわしながら動く。反撃は最小限にしか出来なかったが、それは最大の敵であるアムロの攻撃のせいであった。
コウ「大体、シロー兄さんなんてプロポーズ蹴られたんでしょ!今更どこに誘うっていうんですか!」
コウが禁句を口にする。
シロー「な!き、貴様!何故それを?」
シローは怒りの余りに、後先を考えずコウに銃弾をバラまいた。
シロー「銃身が焼けるまで射ち尽くしてやる!」
いままで小雨だった銃弾が、大雨となってコウに降り注ぐ。
コウ「しまった!」
銃弾の雨により、コウの足が止められた。このままでは、アムロに!
その頃
アムロ「足が止まっている・・・」
全く無警戒だったシローの後ろに位置したアムロは、必殺の銃弾を彼の背に浴びせた。
アムロ「全く。怒ると周りが見えなくなるのはコウ以上だな。」
シロー、脱落。
続く
746 名前: 続ラスト・シューティング 投稿日: 03/01/11 16:03 ID:???
ついに一騎打ちとなった。
アムロ「そこおっ!」
コウ「そのくらい!・・・ちっ!隠れたかッ?」
コウはこの一連の戦いで大きく技量を伸ばしていたが、アムロのそれには及ばず、巧みに隠れるアムロに射ち返す機会に乏しかった。
アムロは、優勢に立ちながらも、かなりの弟の成長に内心舌を巻いていた。
アムロ「この短時間で、よくもそこまでやるようになった!しかし!」
弾から逃げることに夢中だったコウの進行方向真正面に、銃を構えたアムロが現れた。距離は2、3メートルといったところか。
アムロ「これでっ!」
コウ「させるかっ!」
弾を放とうとしたアムロであったが、ラグビーのタックルのごとくに突っ込んできたコウに体勢を崩され、そのまま斜面をもつれ合いながら転がっていった。
転がりながらも銃を突き付けようとし、それを互いの銃身で弾く。さすがに殴り合いはしないものの、息を飲むような闘いが展開されていた。
双方とも体力は限界で、決着は近かった。
続く
次がラストです。
769 名前: 完結 投稿日: 03/01/11 16:59 ID:???
アムロはコウともつれ転がりながら、ふと下に注意を向けた。
アムロ(・・・しまった、車道か!?)
このまま転がっていけば、下は車道になっている。車の気配はないが、このままもつれあうのでは危ないこと極まりない。
コウを見遣るが、一行にそれに気付く気配はない。
アムロ(ちっ!・・・ならばっ!)
会話をする暇もないと判断し、アムロはコウに掴まれていた右手の銃を放し、回転運動の慣性を殺すためにまだコンクリートに舗装されていない地面にその指を突き立てた。
コウ「くっ、これくらいで挫けるものかよ!」
コウの銃はその兄の左手に掴まれていたが、まだ状況が見えないコウは空いた左手で兄の左手を掴み、右手の銃を自由にした。
そして、
コウ「くっ・・・このおっ!貰ったっ!」
そのまま無防備な兄に零距離射撃を見舞った。
コウ「はあ・・・はあ・・・やったのか?」
戦いは終わり、二人の落下も間もなく止まった。
コウは、それに気付いて初めて、兄が自分を庇っていた事を知った・・・
コウ「に、兄さん!大丈夫!?」
アムロ「ああ、・・・コウ、俺をやったか。おめでとう!」
笑みを浮かべて握手を求めて来る兄の手を握りつつ、コウはただ頭を下げるばかりであった・・・
完
最終更新:2018年10月23日 10:29