157 : 通常の名無しさんの3倍2016/05/24(火) 15:01:09.52 ID:owoqPbgo0
マジホンワカ昔話 シン太郎

昔々あるところにイオおじいさんとロランおばあさんがすんでおりました
シン「いきなりなんか始まったぞ!?」

ある日ロランおばあさんは川へ洗濯に、イオおじいさんはおばあさんのヘソクリで町へパチンコに出掛けました
シン「出だしから最低だなジジイ!」

おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からどんぶらこ、どんぶらこと大きな
シン「はいはい、どうせ桃でしょ」

大きなコアスプレンダーが流れてきました
シン「なんで!?」
ロラン「おお、これはおおきな桃じゃとて」
シン「いや、どう見ても桃じゃねーから! どこをどう見たら桃に見えるんだよ!」

おばあさんはとても喜ぶと、洗濯に使っていた∀でコアスプレンダーを拾いあげ、家に持って帰ることにしました
シン「ていうかMSアリなのこの世界? 昔話じゃなかったの?」

イオ「おお、これは大きな桃じゃ」おじいさんはパチンコで大負けしたことを悟られまいと、必死に平静を装います
シン「だから桃じゃねーから! ていうか負けたのかよヘソクリどうすんだ!」
正直いって泣きそうです
シン「泣きそうなのかよ! さっさと素直に謝っとけ!」

イオ「ところでさっきから、この桃の中から元気なツッコミが聞こえるんじゃが」おじいさんはコアスプレンダーに耳を近づけます
シン「あ、薄々気づいてたけど、やっぱ俺コアスプレンダーに乗ってる設定なのね…」

ロラン「なに言ってるんですかおじいさん、桃の中からツッコミなんて聞こえるはずないじゃないですか。エイ」
おばあさんは∀の手刀で、コアスプレンダーをコクピットごと真っ二つに切り分けます
シン「俺乗ってるんじゃなかったの!?」

そのまま二人はむしゃむしゃとコアスプレンダーを食べ始めました
するとどうしたことでしょう。コアスプレンダーを食べた二人の身体が、なんと若返ったのです
数十年ぶりの、情熱を秘めた肉体。イオじいさんは思わず生唾を飲み込みます
イオ「ば、ばあさんや…」
コアアスプレンダーを挟み、見つめあう二人
ローラ「い、いけませんおじいさん、あっ…」
そのままおじいさんのチェストフライヤーとおばあさんのレッグフライヤーは夜の合体
そうして十か月後、二人の間には元気な男の子が生まれたのでした
シン「なにこの展開!? ていうか生まれた子なのが俺なの?」

男の子は桃から生まれたことからシン太郎と名付けられ、すくすくと育ちました
シン「いや、名前と生まれに何の関係もないから。そもそもアレ桃じゃなかったから」
ツッコミの激しい子に育ちました
シン「ツッコみどころの多すぎる展開ばっかりだからだろ!」

そのころ都では貧困がまん延し、更に鬼が暴れては女子供に金品を奪っていく事件が多発していました
ロラン「というわけでシン太郎や、鬼が島へ鬼退治へいきなさい」
シン「うーん、まあそうなるだろうなとは思ってたけど、あんま気乗りしないな」
ちなみにさらわれた子供たちの中には、マユちゃんも含まれているとか
シン「ちょっと速攻で鬼が島行ってくる!」
シン太郎はド級のシスコンでした

158 : 通常の名無しさんの3倍2016/05/24(火) 15:04:51.13 ID:owoqPbgo0
ロラン「でしたらこれを持っていきなさい」おばあさんはシン太郎に大きな袋を手渡します
シン「あ、キビ団子?」
ロラン「違います、ルナ団子ですよ」
シン「なんだよルナ団子って…」パカッ

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シン「キモッ!!」
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ルナマリア「うう、ひどいよシン…」
シン「あ、喋れるんだ」
ルナマリナ「せっかくシンが主役の話にメインで出られるって聞いたのに、こんな団子役のうえ、キモイって…」
シン「うんそうだよな酷いよなこんな役…俺も思わずキモイとか言っちゃってゴメン」

ルナ団子を腰に下げ、旅立ちの準備を整えたシン太郎に、おじいさんとおばあさんは激励の言葉をかけます
イオ「頼むぞ~必ずやあの憎きパチンコ屋をぶっ潰してくれ~」
シン「いや、行くのは鬼が島だから」
イオ「あいつら絶対に遠隔操作してるに決まってるんじゃ~ワシがいくと決まって負けるんじゃ~」
シン「だからパチ屋はいかねえっていってるだろジジイ!」

こうしてシン太郎とルナ団子は鬼退治に出かけたのでした

159 : 通常の名無しさんの3倍2016/05/24(火) 15:06:45.93 ID:owoqPbgo0
さて、シン太郎が道を歩いていると、向こうから三匹の動物がやってきました

ステラ「わんわん!」
イカ
アウル「イカ…?」
あとよくわかんないの
スティング「よくわかんないって酷くね!?」
ルナマリア「あえていうならエビ…?」
シン「ていうか犬はともかく残りの二匹はなんなんだ!?」

シン太郎はせっかく出会った三匹を無視し、先を急ぎます
ルナマリア「いいの?」
シン「いいんだよあいつらロクに役立ちそうにないし、なによりステラを戦わせられるか!」
ド級のシスコンでした
ルナマリア「でもいくらシンでも鬼に一人で立ち向かうのは…」
シン「大丈夫だ、こう見えて俺だって結構やるんだぜ? それにルナもいるしな」
ルナマリア「シン……」
シン「いざとなったら鬼どもに向かって、ルナ団子投げつけてやる!」
ルナマリア「ステラちゃんに比べて私の扱い酷くない!?」

すると向こうから巨乳と雑魚がやってきました
ザコ「漢字で書かないでほしいザコ! ザコはザコソルジャーであって、決して雑魚じゃないザコ!」
パーラ「よ、シン。おまえ鬼退治に行くらしいな。アタシたちが手伝ってやるよ」
ザコ「鬼どもにサテリコン従業員の結束、見せてやるザコよ」
シン「マジか、助かるよ。じゃあお礼にこのルナ団子を…」
パーラ「あ、それはいい」
ザコ「ザコもいらないザコ。正直キモすぎるザコ」
ルナマリア「う、ううう(泣き」
シン「キモイっていうのやめてあげて! ルナだって一生懸命やってるんだから!」

こうしてお供に巨乳とザコを従えたシン太郎は、鬼が島へやってきたのでした

シン「ここが鬼が島か…」
ルナマリア「気を付けてシン! 私の妖怪アンテナが危険な気配をさっきからビンビンキャッチしてるわ」
パーラ「そのアホ毛にそんな役割が…」
ザコ「ルナマリアが初めて役にたったザコ。ただキモイだけじゃなかったザコね」

160 : 通常の名無しさんの3倍2016/05/24(火) 15:09:34.61 ID:owoqPbgo0
するとそこへ二本角と一本角、そして金棒を持った鬼が現れました
バナージ「…って、なんで俺たちが鬼役なんですか!」
ベルリ「いくら影が薄いからって、鬼役なんてひどすぎるでしょ! 確かにGセルフは鬼モチーフだけれども!」
三日月「…二人ともうるさい」
シン「お前らが鬼か! マユを返せ!!」
三日月「マユって…ああ、こいつら?」
マユ「お兄ちゃん、助けてー!」
マリーメイア「た、タスケテー」
プルツー「ほら、ねえさんも助けを呼んで」
プル「えー、ここおやつもでるし結構居心地いいのに」
ミネバ「そういえばそろそろ三時だな。バナージ、今日のおやつはなんだ?」

ルナマリア「なんか、閉じ込められてるの見事に幼女ばっかりね」
ザコ「どう見てもアンダー15ばっかりザコ。連れ去ったヤツの作為が見え隠れするザコ」
シン「くっ、よくもあんなにたくさんの幼女を…お前の仕業だな、バナージ!」
バナージ「やめて俺を名指しするのホントやめて。ただでさえ今ロリコンキャラが付きかけてるんだから」
三日月「え、ロリの人(ハリソン)や赤い人(シャア)と一緒にここに幼女のハーレム作るって…」
バナージ「言ってない!」
ベルリ「あー、言ってた言ってた」
バナージ「言ってないっていってるだろぉぉぉ!!」

パーラ「なんかわかんないけど、仲間割れ始めたぜ」
ルナマリア「今だわ。この隙に人質を取り返して!」
シン「ああ、そうだな。あんな奴らと正面から戦ってたらこっちの身が持たない」
マユ「お兄ちゃん! 今がチャンスよ、あいつら全員倒して!!」
シン「うおおお! 鬼はすべて殲滅だああああ!!」
パーラ「シンのアホーーー!!」
ザコ「これだからシスコンは…」

そしてシン太郎一行と鬼の激しい戦いがはじまりました
戦いは何カ月も続き、全てが終わったとき、鬼が島で動く者は誰ひとりいませんでした

一方そのころ都では、稀代の天才であるキラ・ヤマトが新しい技術でIT革命を起こし、人々を貧困から救ったのでした
現代は武力よりも知力に優れた者が勝つ時代。いつまで経っても悲しい争いから抜け出せないシン太郎は、こうしてキラに主役を乗っ取られたのでした。


キラ「めでたしめでたし」
シン「めでたしめでたしじゃねーよ! ていうか語り部アンタだったのか!」
キラ「やっぱり昔話でもシンは僕に主役を奪われる運命なんだね(棒」
シン「アンタって人はああぁぁぁぁ!!」

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最終更新:2016年10月26日 20:22