450 : 通常の名無しさんの3倍2016/07/28(木) 17:29:55.13 ID:IM8sjGZP0
ルナマリア「(
思い返せばその日は初めからどこか変だった)」
ルー「おはよー」
セシリー「おはよう」
ネーナ「おっはー」
ルナマリア「おはよーみんな」
カテジナ「あら、今日は彼と一緒じゃないのね」
メイリン「そういえばそうだね。いつもは少し早く出るのに今日は私と一緒に出たし」
ルナマリア「??」
ルイス「と、噂をすれば」
シン「おおーい、ルナー!」
ルナマリア「あ、シンとレイ」
シン「どうして今日は寄らなかったんだよ、俺ずっと玄関の前で待ってたんだぞ」
ルナマリア「え? 待ってた?」
レイ「遅刻しそうになっていたのを俺が連れてきた」
シン「まあ別にいいんだけどさ、
来ないなら来ないで連絡くらいくれよな」
ルナマリア「あ、ご、ごめん」
昼
ルナマリア「さーて、おべんとおべんとっと。ってアンタたちなんで勝手に先食べてるのよ」
ファ「え?」
ルー「え?」
ネーナ「何言ってんのアンタ」
ルナマリア「え?」
シン「おーい、ルナー。俺の弁当は?」
ルナマリア「え?」
シン「え、じゃないよ。もしかして忘れたのか? 仕方ないな、じゃ今日は購買でパンでも買って……」
アセム「シン、たまには一緒に食べないか」
カミーユ「今日から食堂に新メニューが出るらしいぞ」
シン「そっか、ならちょうどいいや。じゃあまた放課後な」
ルナマリア「???」
放課後
ルナマリア「なんか今日は変な一日だったわね……」
シン「ルナ」
ルナマリア「わ! び、びっくりした」
シン「ああごめんごめん。さ、帰ろうぜ」
ルナマリア「え、ふ、二人っきりで? レイとかは?」
シン「なんでここでレイの話が出るんだよ。あいつなら今日はデュランダルさんとこに寄ってから帰るってさ」
ルナマリア「そうなんだ……」
シン「そういや今日はどうする?」
ルナマリア「どうするって?」
シン「家に来るか?」
ルナマリア「ファッ!? い、家!?」
シン「うん。まあたまにはお前んちでもいいけど……」
ルナマリア「い、いやいやいや何言ってんの!? ウチはダメよ! 片づけてないしダメ絶対!」
シン「え、別に片づけてないのは知ってるけど……まあいいや、じゃ行こうぜ」
シン「ただいまー」
ロラン「やあルナマリアさんいらっしゃい」
ルナマリア「お、おじゃましまーす……」
三日月「あ、シンと……アホ毛の人」
シン「いやルナマリアだよ、いい加減覚えろよ何回もウチに来てんだからさ」
三日月「なに? また遊びに来たの?」
シン「ああ。お前はこれから仕事?」
三日月「うん。まあ八時くらいまでは帰らないと思うから」
シン「わかった、気を付けてな」
ルナマリア「えーと、今の人って」
シン「? いや三日月だよ俺と同室の。まったくおまえらどっちも名前覚えないな、何度も会ってんのに」
ルナマリア「ご、ごめん」
451 : 通常の名無しさんの3倍2016/07/28(木) 17:31:37.16 ID:IM8sjGZP0
シンと三日月の部屋
ルナマリア「(う、うわあ……遂に来てしまった、シンの部屋に……!)」
シン「ふう……」(脱ぎ)
ルナマリア「きゃっ! シ、シンちょっと待って! 下にはロランくんもいるし、何よりまだ私心の準備が」
シン「はいはい面白い面白い」(着替え着替え)
10分後
ルナマリア「(な、何も起きやしねえ……!)」
シン「……ふふ、…………」
ルナマリア「(シンは着替えたっきり寝転がって漫画読んでるし! 私一体何で呼ばれたワケ!?) ねえ、ちょっとシン!」
シン「ん、何? お腹すいた? じゃあ下行ってなんかおやつでも取ってきて……」
ルナマリア「いや、そうじゃなくてなんで急に家に来いとかいいだして……」
シン「ああ、暇なの? じゃあ映画でも見るか。確かこの辺にコウ兄さんから借りたDVDが……」
ルナマリア「いやそうでもなくて!」
ピンポーン
マユ「おにいちゃーん!」
ステラ「シン! 来たよー」
ロラン「シーン! マユちゃんたちが来ましたよ」
シン「マジで!? すぐ行く!!」
リビング
マユ「それでね、今日は学校で……」
シン「そうかそうか、マユは可愛いなあ」
ステラ「うぇ~い、見てみてー、折り紙できたー」
ルナマリア「(ああ、なんだろう気持ち。いつもはこの三人の蚊帳の外で悔しいのに、今日はなぜか凄く落ち着く……)」
マユ「暗くなってきたからそろそろ帰るね、お兄ちゃん」
シン「そうだな、じゃあ送るよ。危ないからな」
ルナマリア「あ、じゃ私も一緒にかえr」
イオ「おいおいシン、お前も女心のわかんねえヤツだな。せっかく彼女が来てんのに一人にするヤツがあるか。おいバナージ、お前暇なら二人を送ってやれよ」
バナージ「まあ別にいいですけど」
イオ「いくら可愛いからって襲うなよ」
バナージ「襲うか!」
シン「マユとステラに手を出したらマジで殺すからな」
バナージ「だから襲わないって言ってるだろ!!」
マユ「じゃあねお兄ちゃん、ルナマリアさん」
ステラ「またねー」
シン「じゃ、俺らも部屋に戻るか。ん、どうしたルナ? 変な顔して」
ルナマリア「あ、あのさ……ずっと気になってたんだけど、これってドッキリ?」
シン「?」
ルナマリア「ちょっとゴメンね……せいっ!」ゴンッ
シン「なんだどうした!? いきなり壁に頭を打ちつけて!?」
ルナマリア「痛い……ってことは夢でもない。あ、あのさシン」
シン「なに?」
ルナマリア「ひょっとしてわたしたち、つ、つきあってる?」
シン「……は? お前今日は朝からなんか
おかしいぞ。悪い物でも食べたか?」
ルナマリア「真面目に答えてよ! このスレひいては私の根幹にかかわる問題なのよ!!?」
シン「え、いや、つきあってるじゃん結構前から。なんか改めて聞かれると照れるけど」
ルナマリア「」
キラ「最近はマンネリ気味だけどね。僕とラクスと違って」
シン「アンタは黙れぇぇぇぇぇ!!」
ルナマリア「(あ、ありのまま今日起こったことを話すぜ!
『わたしはなかなかシンと付きあえない、女の子扱いされないと思っていたら、いつのまにか付きあっていたことになった』
な、何を言っているのかわからないと思うがわたしも何が起こったかわからなかった……頭がどうかなりそうだった
しかも告白直後だとかアツアツ期だとか、そんなチャチなもんじゃ断じてねえ
もっと恐ろしい付きあって三年くらいの倦怠期の片鱗を味わったぜ……)」
シン「あ、夕飯食ってく?」
たまにはルナマリアが報われるネタをと思ったが、この二人はどうしても『恋に落ちる』とか『付きあってイチャイチャする』とかいう場面が想像できんかったんだ……
455 : 通常の名無しさんの3倍2016/07/28(木) 23:16:27.92 ID:be+GYoDdO
450
数日後
ルナマリア(慣れた)「それでぇ、シンったらぁン」
ルー「(うぜえ……)」
ネーナ「(うぜえ……)」
※彼女たちはとっくに倦怠期を迎えたはずのカップルのノロケ話を今更聴かされています
ルナマリア「ねえんシン、今日家だれもいないんだけど……こ・な・い?」
シン「いや今日バイトあるし」
ルナマリア「もぉ~ん、シンったら照れなくてもいいのに~」
シン「(う、うぜえ……なんだこのキャラ)」
※彼にはもう付き合い長くて倦怠期気味だった彼女が、なぜか突然いちゃついてきたように見えています
ルナマリア「うふふ、し・あ・わ・せ(はぁと」
レイ「シン……ルナマリアになにかしたのか」
シン「俺が聞きたいよ」
メイリン「お姉ちゃん……酸素欠乏症にかかって……」
最終更新:2016年11月15日 07:38