491 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/02(火) 16:34:20.67 ID:KZt42MGp0
フリット「キオー、新作ゲーム作ったんだけど一緒にやらn」
三日月「これ、使いにくいんだよな」
キオ「ダメだよ三日月兄ちゃん! 太刀は叩いたり殴ったりするんじゃなくて、当てて引くんだよ!」
三日月「面倒だな…別にメイスでいいじゃない」
キオ「そんなもったいないよ! せっかく家にちゃんとした太刀を持ったMSがいるのに使わないなんて!」
フリット「あの、キオ? 一緒にゲーム…」
キオ「ごめんフリット兄ちゃん、今忙しいから! ああ、ダメだよ、ちゃんと首の関節がどこにあるかイメージしないと、一撃で首狩りできないよ!!」
三日月「いや、MS戦に関係ある、それ?」
フリット「…………」
フリット「最近キオが僕と遊んでくれない…」(白目)
エミリー(物陰)「ひょっとしてこれって」
ユリン(物陰)「わたしたちにチャンス!?」
493 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/03(水) 02:02:29.57 ID:oiCxIfGQ0
シロー「フリット、ちょっといいか」
フリット「なに、シロー兄さん。僕ちょっと新たなヴェイガン殲滅兵器考えるのに忙しいんだけど」
シロー「なおさら後にしろ! ていうかそんな物騒なもの考えるな!」
フリット「それで話って?」
シロー「フリット…最近友達はできたか?」
フリット「は? な、な、な、なにを突然言い出すんだよ。と、と、ともだちなんてたくさ…」
シロー「どうせまたマリナさんとこに入り浸るかキオとばっかり遊んでるんだろ」
フリット「た、大変だ! シロー兄さんが突然ニュータイプに」
シロー「いやニュータイプじゃなくても見てればわかるから」
フリット「そうですよー。どうせシロー兄さんのいったとおり毎日マリナさんのとこかキオと遊んでますよー。それの何がいけないんですか」
シロー「いや、悪いといってるんじゃない。兄弟仲良くするのはいいことだ。ただ、お前たちの場合な」
フリット「僕らの場合なんですか」
シロー「なんというか兄と弟を越えて、ほとんど爺と孫の関係に見えるんだよ。お前のキオへの甘やかし方が」
フリット「な、なにを言い出すかと思えば。なんで僕とキオが爺と孫の関係なんだよ」
シロー「じゃあ聞くが、お前普段キオと何して遊んでるんだ?」
フリット「え、普通だよ。欲しがってる新作ゲームを買ってあげたりロラン兄さんに内緒でおやつをあげたりたまにお小遣いをあげたり」
シロー「いや、爺さんだからそれ! やってることが完全に!」
フリット「ええ!?」
シロー「いいかフリット。普通の兄弟は弟にゲームを買ってやったりおやつを食べさせたり、ましてや小遣いなんてあげたりしないんだよ」
フリット「で、でもキオに『兄ちゃんアレ買って』『兄ちゃんこれ食べたい』『兄ちゃんお小遣い頂戴』って言われるとつい嬉しくて」
シロー「完全に孫に甘い爺さんの言動じゃないか。じゃあ逆にお前はキオに何をしてもらったら嬉しいんだ?」
フリット「そうだなあ。学校でのことを聞いたり一緒に温泉に行けたらいいなあ。あ、それと前肩たたきしてもらった時は嬉しかったな」
シロー「孫か! 爺さんが孫にしてもらいたいことを聞いてるのか俺は! とにかくもうこれ以上キオを甘やかすな、アイツの成長によくない」
フリット「そんなあ! じゃあ僕はこれから誰と遊んで誰を可愛がればいいっていうのさ!?」
シロー「普通に同世代の友達と遊べばいいだろ。それに可愛がるっていうならウッソもいるだろ。アイツだってキオと同い年なんだから」
フリット「えー、ウッソは嫌だな。あいつ妙に賢しいから可愛くないっていうか」
シロー「お、おい……」
フリット「え?」
ウッソ「………………」
フリット「あ……」
シロー「あー、いや、ウッソ、これはな、フリットも別に変な意味じゃなくて」
ウッソ「いいんです、可愛くないって言われるのはこれで二度目ですし、小賢しいのは自分でもわかってますから。あ、でも実の兄さんまで言われるとは思わなかったな、ハハ」
フリット「あ、あのウッソちょっと」
ウッソ「あれ? なんでだろう? 別に悲しくもないのに涙が出てくる。僕、ちょっと洗面所いって顔洗ってきますね」ダッ
シロー「追え! フリット、走って追っかけろ!!」
フリット「わ~!! ごめんよウッソ~!!」
494 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/03(水) 02:03:53.65 ID:oiCxIfGQ0
一時間後
シロー「…よ、ようやくウッソの機嫌が直ったな」(ゲッソリ)
フリット「シロー兄さんのせいだよ。変なこと言い出すから」(ゲッソリ)
シロー「ともかく、だ。俺がいいたいのは一つ。キオを可愛がるのはいい、だけど甘やかして自分の思うとおりに育てようとかするのはやめろ」
フリット「ギクリ」
シロー「どうせまた悪のヴェイガン殲滅作戦とかキオに吹きこむつもりだったんだろ」
フリット「兄さん、やっぱりニュータイプに覚醒して…」
シロー「いや、だから見てればわかるって。俺はお前たちの兄貴なんだから。まあ俺はお前の行動を一概には否定しない。それはそれでお前の生き方だからな。けど」
フリット「けど?」
シロー「お前にはお前の生き方があるようにキオにはキオの生き方がある。それをわかってやれ。いいな?」
フリット「……はい、わかったよシロー兄さん」
シロー「よし、俺の話はここまでだ。悪かったな説教に付きあわせて。おわびにアイスでもおごるよ」
フリット「はあ、でもキオを甘やかすな考えを押し付けるなっていわれても、急に
どうすればいいかなんてわからないよ。僕だって今までどおりキオと遊びたいし。…そうだ!」
一週間後
フリット「キオー、いっしょにゲームしよう!」
メカキオ「ワアイ、ボク、ゲームダイスキー」
フリット「キオー、プレゼントだよ」
メカキオ「ワー、アリガトウ。フリットニイチャンダイスキー」
フリット「ふっふっふ、AGEシステムで作りだしたこのキオ型ロボット。これならいくら甘やかしても大丈夫だよね。さすが僕」
メカキオ「ニイチャーン、イッショニヴェイガンセンメツシヨー」
フリット「うんいいよ。キオは賢いなあ」
メカキオ「エヘヘ」
キオ「フリット兄ちゃん…最近僕に構ってくれないと思ったら」
シロー「ぜ、全然わかってないじゃないかー!!」
495 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/03(水) 21:52:33.07 ID:PdCiwLvy0
493
キラ「そうそう。ネットだってリアルだって、モノが無ければ作ればいいんだよ」
シン「ねーよ」
ウッソ「その作るモノが問題なんじゃないですか」
バナージ「(なんだろう、フリットにセレーネ姉さんの姿がだぶって見える…)」
496 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/04(木) 00:55:03.55 ID:8JhCFABQ0
493
確かフリットにはマリナを巡るライバルとして呂布と付き合いがあったはずだけど…
呂布「どうした小僧!貴様らしくもない!」
497 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/04(木) 01:03:53.72 ID:xCASuPVp0
494
ウェンディ「……」ジー
ルウ「……」ジー
503 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/04(木) 12:07:15.50 ID:Lq/0+GRZ0
502
友達と思ってるのは片方だけ、という可能性も…
フリット「暑中見舞いも
年賀状も毎年出してるのに、年々返信が少なくなってる…」
マイ「うん、まずは文面に『今年こそヴェイガン殲滅』とか『御体に気を付けて(ただしヴェイガンは滅べ)』とか書くのやめたらどうかな?」
最終更新:2016年11月24日 08:22