538 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/10(水) 00:57:53.80 ID:iWGQ+eCZ0
ティターンズ工業高校月間定例会。
議題は「いかにしてエゥーゴを潰すか?」
パプテマス・シロッコ、無敵を誇るその強さから「木星帰りの不沈艦」と呼ばれティターンズ高のトップ。
更に暴走族「ジュピターウィンドファィアー」の頭を連ねるほどの男。
しかしこの男、優れたニュータイプで喧嘩にも強いだけでなく実はお笑いにもうるさい男であった。しかしその事実は誰も知らない―――。

ヤザン「つまりはよ、喧嘩っていうもは一番上にいる頭を抑えちまえばそれで勝ちなんだよ」
カクリコン「じゃあエゥーゴのカミーユをシめればそれでいいっつうわけだな」
ヤザン「そうよ。俺が言いたいことはそういうことよ。―――で、カミーユって誰だ?」
カクリコン「馬鹿野郎!カミーユってのがエゥーゴ高の頭だろうが!名前ぐらい覚えとけ!」
シロッコ(「―――で、カミーユって誰だ?」・・・ヤザン。今のギャグ面白いぞ。
     だが悲しいことにこいつは自分のギャグセンスに気づいていない。
     まぁ所謂天然って奴だな。だがそれが計算でできるようになればお前も一人前だな)
ジェリド「だからよ!あいつらつけあがってっからよ!一度シめてやらねえとわかんねぇんだよ!
     やっぱ喧嘩と女の股間はシめるのが一番」
カクリコン「ハハハハ!」
シロッコ「ジェリド」
ジェリド「へ?」

バキッ!

シロッコ(つまらないギャグを言うんじゃない!)
ヤザン「言わねえこっちゃねえ。シロッコはお笑いとかギャグとかは大嫌いなんだ」
シロッコ(違う!私ほどお笑いを愛している奴はいない!何故ジェリドを殴ったか?
     それはこいつが安易に下ネタに走ったからだ。ギャグセンスの無い奴が陥りやすい典型的なパターンだ。
     そして笑った貴様らも同罪なんだぞ!一番危険なのはこいつが中途半端にプロデビューしてしまうことだ。
     それはある意味芸人の低レベル化に繋がる。もしこいつが何かの間違いでテレビなんかに出るものならば―――
     私は間違いなくチャンネルを変えるな!)

539 : 通常の名無しさんの3倍2016/08/10(水) 00:58:19.09 ID:iWGQ+eCZ0
ヤザン「ここはひとつ真面目に話そうぜ。まずはどうやってエゥーゴ高に乗り込むかだ」
ジェリド「乗り込むったってよ。そう簡単にはいかないぜ。エゥーゴの奴らあいつら半端じゃない。いざとなりゃエゲつないこと平気でしてくるしな」
カクリコン「特にカミーユという奴は一度キレたら手がつけられない。どううまくエゥーゴ高に乗り込むか、だな」


シロッコ(こいつら誰か1人くらい笑いを取ろうとする奴はいないのか?場の雰囲気を読んで欲しいものだな。
     バカの一つ覚えのようにエゥーゴエゥーゴ言ってくれて、お前ら全員エゥーゴ村の村人なのかと―――あれ?)

シロッコ(このギャグ面白くないか?)


シロッコ「ううむ・・・」
ジェリド「シロッコが何か考え込んでるぜ・・・!」
ヤザン「やっぱりエゥーゴはヤバすぎんのか?」
シロッコ(私はこのギャグを猛烈に皆に言いたい。しかしそんなことをしてしまったら今の地位から一気に転落してしまう。
     冷静ということになっているしな―――だがこのギャグは今しか使えない。エゥーゴ高に乗り込んでからじゃ遅いんだ。
     よし決まり!今日限りで番長をやめる!だいたい私はただ喧嘩が強いだけで番長をやっていたがそれがそもそもの大きな間違いなのだ。
     この髪型でも笑いが取れない。私が本当にやりたいことは面白いギャグを沢山言って皆をドッカンドッカン笑わせることなのだ。
     よし!早速このギャグを皆に発表しよう!後はお笑いの神様が降りてきてくれることを祈るばかりだ―――)


シロッコ「―――いい加減にして欲しいものだな!いつまでそうやってうだうだやっているつもりだ!
     黙って聞いていれば先ほどから少しも話が進んでいないではないか!
     バカの一つ覚えのようにエゥーゴエゥーゴ言ってくれて――――――!!!」
ジェリド「お前ら全員エゥーゴ村の村人かっつーの!
     ―――なーんてな!ハハハハ!!」
シロッコ「―――黙れカトンボ!」
ヤザン「ほら見ろ!やはりシロッコはお笑いが大嫌いなんだ!」

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最終更新:2016年11月24日 08:24