491 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 14:35:45.62 ID:ZMMQehp60
三日月「じゃ、行ってきます」
シロー「お、どこに行くんだ三日月? 今日は休みじゃなかったか」
三日月「ちょっとアトラが買い出し行くからその手伝い。クーデリアも一緒に」
アムロ「そうかそうか是非行って来い。なんなら遅くなっても構わんぞ。(これで三日月が女の子に興味を持つようになってくれたら…!)」
三日月「はあ……」
アムロ「ウン?」
三日月「前から思ってたけど、うっとおしい」
アムロ「……(硬直)」
三日月「べつに俺が誰かと付きあおうが付きあうまいが、兄さんには関係ないでしょ」
アムロ「……ガーン!!」
刹那「ダム!!」
アムロ「お、おまえ俺のことをずっとそう思って…ハッ!」√ピキーン!
アムロ「これは……家族の意思が流れ込んでくる? 『あー遂に言っちゃったか』『まあ三日月なら仕方ないよ』って、まさかおまえたちもずっと俺のことを鬱陶しいと思って!?」
シロー「は、ハハ……」
三日月「じゃ俺、いってくるから」
シロー「お、おう。気を付けてな」
シロー「兄さん、あんまり気を落とすなよ。別に三日月も悪気があって言ったわけじゃ」
アムロ「つまり本心なんだろ!? みんな心の中では俺が口出すのを鬱陶しいと思ってたわけだろ!?」
シロー「ま、まあちょっとは」
セレーネ「そりゃ父親代わりとはいえ身ぎれいにしろ彼氏作れ結婚しろなんて毎日ギャーギャー言われたらねー」
ドモン「確かにこっちの都合もあるのに早く結婚しろと言われてもな」
イオ「自分は結婚どころか何人もの女はべらかせて遊んでんのにな」
シロー「イオ、お前が言えた義理じゃないだろ。確かに兄さんは自分のことを棚にあげて人にアレコレ言いがちだけども!」
アムロ「グサッ!!」
マイ「兄さんなりに心配してくれてるんですよ。うるさく言わないと僕が理解しないと思ったんでしょうね」
アムロ「うるさくって……マイまで!」
シロー「ま、まあ性的にオープンというか理解があるのはいいことだと思うぞ。その辺は俺なんて頭堅いから」
コウ「だからって弟が毎日拉致されてるのに拉致する側のシーマさんを応援するって酷くないか!?」
カミーユ「女性関係は常識に囚われてはいけないって、俺は兄さんから学んだんだ!」
シン「今日も浮気がバレて、腫れた顔でそれ言われてもドン引きだからなカミーユ?」
ベルリ「とにかく女ならだれとでもいいからくっつけようとするのは止めてくださいよ。ノレドならまだともかく、ウィルミットさんはさすがに無理でしょ!」
アセム「そういえばロマリーが兄さんは節操のないカプ厨って言ってたな。……カプ厨ってどういう意味だ?」
ウッソ「それは後でシャクティにでも聞いてください」
ロラン「あとは少し常識をもってほしいですよね。ベルにアイーダさんを寝取れと煽ったりバナージに年の差がなんだ!って力説したり」
シロー「バナージ、純愛なら俺も認めるがさすがに法に触れるようなことは……」
バナージ「オードリーにはまだ何もしてませんよ! わかってますからその手錠光らせるのは止めてください!」
シーブック「まあでも、あんまり押し付けるのはよくないよな。やりたいことがあるとか、他のことが忙しいとか、まだ恋愛に興味の無い兄弟もいるんだし」
フリット「そうだよ!僕らには恋愛なんかにうつつを抜かしてる時間はないんだ! 例えばヴェイガン殲滅とか!」
キオ「首狩りとか!」
刹那「ガンダム!」
イオ「うん、お前らは逆にちょっと恋愛にうつつ抜かした方がいいな」
アムロ「…………」
シロー「ともかく、俺たちも黙ってたことは悪いけど兄さんももう弟たちにあんまり押し付けがましいことは……」
アムロ「…………」
シロー「兄さん?」
アムロ「……うう……うわあああああああああああああ・゚・(ノД`)」
セレーネ「あー遂に弟たちの本音に堪えられず逃げちゃったか」
492 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 14:36:23.44 ID:ZMMQehp60
マイ「どうでしたか?」
劉備「アムロなら真っ暗な部屋で白目になってなにかブツブツ言ってたぞ」ガラッ
シロー「ああ……また新兵がよくかかる病気状態に……」
イオ「長いんだよなーああなると」
ドモン「こうなるとわかってたから鬱陶しくてもみんな黙ってたのに」
三日月「なんか、ごめんね」
シロー「いや、いいよいいよ。いずれ誰かが伝えなきゃならなかったことだ」
キラ「それにあの性格もウザいだけじゃないよ。たとえばいざ付きあうって覚悟を決めたら応援してくれるのはいいよね」
シロー「それは確かにな」
ヒイロ「兄さんはリリーナの弁当を残さず食うと決めた俺に黙って胃薬を差し出してくれた。おかげで俺は今も食えずに残して自爆することなくここにいる」
ガロード「ティファとデートに行くときとか、こっそり小遣いくれるしな」
ジュドー「そういや俺もルーとデートするって嘘ついて小遣いもらったことあるわ」
ドモン「ジュドー、後で説教」
ジュドー「やべっ」
アル「ぼくもまだよく判らないけど、兄ちゃんがあれだけ力説するからには恋愛ってきっといいものなんだと思うよ」
キャプテン「私も、作ってくれたのが人を愛する能力に優れたアムロだからこそここまでの性能を発揮できているのだと思う」
シュウト「そうだねキャプテン」
シロー「そうだよな。俺たちも決して鬱陶しがってだけじゃないって、兄さんにわかってもらえればいいんだが」
イオ「ハア、しゃーねえな。ここは俺が行くか」
コウ「え、イオ兄さんが?」
イオ「ああ。こういうのは俺に任せときな」
数十分後
イオ「だからな、あいつらも決してウザがってただけじゃねーんだ。ただあいつらにはあいつらの生き方とかペースってもんがあるんだから時には黙って見守って……」
アムロ「うう……(´Д`。)グスン」
シーブック「おお、兄さんが……」
アセム「『あの』イオ兄さんに滔々と諭されている……!」
セレーネ「まあ女性関係においちゃ昔っから遊び人のイオの方が一枚上手よねー」
シロー「アムロ兄さん昔はネクラで、ほぼ高校デビューみたいなもんだからな……」
マイ「伊達に火遊びで病気を貰ってないってことでしょうか」
劉備「なんてダメな勲章なんだ……!」
ガチャ
ドモン「お、出て来たぞ」
セレーネ「どうだった説得は?」
イオ「フッ、ミッションコンプリートだぜ( ̄ー ̄)b」
アムロ「みんな……いままで、いろいろとゴメン……!」
シロー「これで一件落着だな」
ロラン「さあみんな、すっかり遅くなりましたがご飯にしましょう。今日はアムロ兄さんの好きなハンバーグですよ」
シュウト「わあい」
アル「ぼく、すっかりお腹すいちゃった」
シロー「さあ、兄さんも座って座って」
アムロ「うう……まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんなに嬉しいことはない……(ノД`)・゜・。」
数日後
三日月「じゃ、アトラたちと出かけてくるから」
アムロ「いいか三日月、女は待ってるだけじゃダメなんだ。たまには自分からグイグイと男らしいところを…!」
三日月「(うっとおしい……)」
セレーネ「全っ然反省は活かされなかったわねー」
シロー「まあ黙ってられるだけ三日月の方が少し大人になったというべきか」
イオ「顔はすげーウザそうな表情してるけどな」
493 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 22:04:14.17 ID:5N2JwW9V0
491-492
シャア「弟妹達に対して過保護になるとは…それでこそ(?)私のライバルだ!!」
三日月「……(モグモグ)」
アムロ「……」
三日月「どうしたの?」
アムロ「いや、何でもない」
三日月「…?」
アムロ(よぉし、ミカは気づいてないな…いつも食べている火星椰子を、黒ニンニクに変えていることに!!)
494 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 22:15:14.50 ID:/oMbaIFl0
493
三日月「(新しいタイプのハズレだな……ハズレ多過ぎ。また桜ちゃんのところで買わないと)」
アトラの店で買うんだっけか?
495 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 22:23:57.13 ID:Kd3ICjK+0
494
桜ちゃんさんから「おすそ分け」してもらってるらしい。
モノは桜ちゃんさんの自家製。
多分ほかの作物は売っちゃダメとかいろいろあるんだろうなぁ…
496 : 通常の名無しさんの3倍2017/01/25(水) 22:30:39.53 ID:5N2JwW9V0
494
アムロ「ちぃっ、『黒ニンニクで精力絶倫』作戦は失敗か!!」
イオ「火星椰子を食べ慣れてるミカならすり替わった直後に気付いてただろうな」
ドモン「その黒ニンニク、いらないなら俺が貰うぞ?」
最終更新:2017年04月20日 09:18