0550死神ちゃんと遊ぼう キャバクラ編2017/01/30(月) 21:27:27.36 ID:0LLurEAv0
オルガ「はあ……」
名瀬「まあそう悩むな。今日は飲もうぜ、おごるからよ」
オリファー「いらっしゃいませ、紳士の社交場『酒楽』へようこそ。本日ご指名は?」
名瀬「今日はフリーでいい。とりあえず女の子を三人ばかり付けてくれ」
オリファー「かしこまりました」

名瀬「それじゃ乾杯!」
フラニー「かんぱーい!」
ミリエラ「乾杯!」
名瀬「今日はフリーで入って正解だったな、まさかこんな可愛い子たちに当たるなんて」
フラニー「やだあ、口が上手いんだから!」
名瀬「おいおい俺は本気だぜ?」
オルガ「あの兄貴、お楽しみのとこ悪いんですが」
名瀬「なんだオルガ」
オルガ「女の子三人っていってますけど…どう見ても二人しかいないっスよね?それに俺の隣の席、なんか変に空いてんですけど……」
名瀬「は?何言ってんだ、1(フラニー)2(ミリエラ)3(オルガの隣)。ちゃんと三人いるじゃねえか」
オルガ「」
名瀬「すまねえな変なこと言って。こいつまだ遊び慣れてないからよ」
  「                                                  」
オルガ「(兄貴が……なんか俺に見えない女と話し始めた!)」
  「                             」
名瀬「ハハ、違いねえや!」
オルガ「(しかも結構会話が弾んでる!)」
名瀬「じゃあまずは自己紹介といくか。俺は名瀬・タービン、運送業をやってる。そっちは弟分のオルガ・イツカだ」
ミリエラ「知ってますよ。お店にも結構何度も来てくれてるじゃないですか」
フラニー「今度はぜひアタシたちのこと指名してくださいねー」
名瀬「ああ、そうさせてもらうよ。そういやそっちの子はまだ名前聞いてなかったな?」
  「           」
名瀬「へえ、死神ちゃんていうのか、変わった源氏名だな。……はは、よく言われますってか」
オルガ「(いや兄貴気付いてください。多分それ源氏名じゃないです)」
ミリエラ「今はたまにヘルプに入ってもらってるだけだから名瀬さんが知らなくても無理ないですよ。お客さんも半分くらいは見たことないって言ってますし」
オルガ「(それ、見たことないっていうか多分本当に見えてないだけな気がするんだが)」
フラニー「店長はもっとシフト入れたいみたいだけどユカが反対してるんだよね、私とキャラが被るー!って」
名瀬「まあでもわかるぜ。死神ちゃん白い顔に黒いドレスがよく似合ってるからな。長い髪も相まって本当に死神みたいだ」
フラニー「確かに、私たちも更衣室とかで壁から突然死神ちゃんが出てくるとビックリするもんね」
ミリエラ「ああ、わかるわかる。たまに遅刻しそうな時とか生身で空飛んでくるもんな、あれは驚いた」
オルガ「(いや、もうモロじゃん!モロ本物の死神じゃん!!なんでアンタらも普通に受け入れてんだ!?)」
  「                                                                   」
オルガ「(そしてやっぱり俺には声も姿も見えねえ!)」
名瀬「まあでも俺は全然いいけどな。死神ちゃんみたいな美人が連れてってくれんなら、死ぬ時も楽しく逝けそうだ」
  「               」
フラニー「あ~死神ちゃん褒められて赤くなってる~!」
オルガ「(だから見えねえよ!)」
名瀬「ていうか近々他の組と抗争あるからな、もしそこで死んだらその時は死神ちゃんに頼もうかな…なんてな!」
オルガ「(しゃ、シャレにならねえ……!)」
  「                                 ……ぅ………ぅフフ………楽しみ………                                  」
オルガ「(そしてなんで今のだけちょっと聞こえんだよ!怖えーよ!!)」
名瀬「よーし気分もよくなってきたし、ドンペリでも開けるかあ!」

0552死神ちゃんと遊ぼう キャバクラ編2017/01/30(月) 21:32:08.59 ID:0LLurEAv0
そして数時間後
名瀬「どうだオルガ、飲んでるか?」
オルガ「う、ウッス(隣の席が気になって全然酔えねえ……)」
名瀬「まあお前も悩むことは色々あるだろうが、俺も親父も目ぇかけてんだ。もっと自信もて」
オルガ「はい……」
名瀬「三日月だってお前のことを信じてるからあそこまでついてきてんだろ。あの気迫なら、地獄の鬼も死神も避けて通るぜ」
オルガ(死神なら多分今、俺の隣にいるんスけどね……)」
名瀬「ところでなオルガ」
オルガ「はい」
名瀬「ヒソヒソ(お前の隣の死神ちゃんな、このままアフター誘え。多分お前のこと気に入ってんぞ)」
オルガ「は?」
名瀬「ヒソヒソ(気付かないのか?彼女さっきから身じろぎひとつせずじー…………っとお前のこと見つめ続けてるぞ)」
オルガ「」

オルガは飲んだ。ひたすら飲み続けた、恐怖を忘れるために。
そしていい感じに記憶が消え去った頃、オルガは死神ちゃんを連れて夜の街へと消えていったのだった……

後日
名瀬「よおオルガ、お前随分うまくエスコートしたみたいだな。あの後酒楽行ったら楽しかったって死神ちゃんずいぶん喜んでたぞ」
オルガ「(まあ結局一回も姿は見えなかったんだけどな……)」

メリビット「……団長、なんですかこの多額の請求書は!」
オルガ「(そしてしっかり来てる二人分の請求書……!!)」

死神「♪~」
三日月「最近機嫌いいね。なんかあったの?」
死神「うん。あなたのところの団長さんって面白い男ね」
三日月「まあね」←オルガを褒められると悪い気はしないヤツ

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最終更新:2017年04月25日 08:16