172通常の名無しさんの3倍2018/10/19(金) 18:25:03.85ID:U6PtGGol0
今日は兄弟達の家の前にある運送業者が現れた。
トビア「こんにちはー。いつもニコニコ、ブラックロー運送です」
ロラン「はい、こんにちは」
トビア「シャアさんからリンゴの箱のお届け物です。赤いリンゴだそうですよ。
ハンコかサインお願いします」
ロラン「はい、ありがとうございます」
ロランが受け取りの用紙にサインをした時、
ちょうど刹那が玄関先に現れた。
刹那「トビア、いいところに来た。質問がある」
トビア「何でしょう?」
刹那「
ガンダムの定義とは何だろうか?
ガンダムとは何か今一度考えてみたい」
トビア「ガンダムの定義?
なぜそんな話になるのかよくわからないですが、
とりあえず目が2つあってアンテナがあればガンダムじゃないですかね。
マスコミがそう伝えるんだって友達が言ってましたよ」
刹那「アンテナとはあのガンダムの角のことか?」
トビア「そうですね。まあ、ガンダムってMFの登場で爆発的に数が増えましたから。
どれも何とかガンダムって名前ならガンダムじゃないんですか?」
刹那は何か考えていたが、不意に笑顔になると、外出する準備を始めた。
その間にロランはお茶とお菓子を用意し、来客者に渡した。
そしてシャアにリンゴのお礼を言ってくれとトビアに伝言を頼む。
刹那「マスコミの言うこともあながち間違っていないのかもしれない。
ちょっと出かけてくる」
ロラン「どこに行くんですか?」
刹那「学校だ」
173通常の名無しさんの3倍2018/10/19(金) 18:27:46.16ID:U6PtGGol0
この街の学校にはたくさんの生徒がいる。
その学校に刹那は急いだ。
幸い天気は快晴なのでカサを持たずに走っている。
シン「どうしたんだ?」
刹那「ガンダムの定義をトビアに改めて教わった」
シン「ああ、目が2つあってアンテナあるならマスコミがなんでもガンダムにするってやつ?」
刹那「その話をトビアに聞いたことがあるのか? ならば話は早い。
マスコミのいうことはなかなかいい線いっているかなと思っている」
シン「ふうん」
刹那「この学校にガンダムの姿を体現したような人がいる」
シン「そうか」
刹那「ガンダムのように目が2つあって角がある。
すなわちルナマリア=ホークこそガンダムを体現した女性だ」
シン「はあ!?」
ルナマリア「私?」
アル「ルナはガンダムよりもむしろシャア専用ザクに近いと思うんだけど。
赤とかスカートとか角とか」
刹那「角! それこそガンダムの証!」
刹那はルナマリアの頭を指さした。
刹那「その角だ!」
ルナマリア「これ、髪の毛なんだけど……」
刹那「インパルスにも乗ることができるし実に
ガンダムだ。
ルナマリア、ぜひ俺にガンダムの精神を教えてほしい。
具体的には今日から俺の部屋で一緒に寝泊まりしてほしい。
ルナマリアの日常生活のふるまい方を見習いんだ」
ルナマリア「え!? 寝泊り!?」
刹那「そうだ。嫌なのか?」
ルナマリア「シンと同じ屋根の下で暮らすのはいいんだけど……。
刹那の部屋で一緒に暮らすのはちょっとまずいんじゃない」
シン「やめろよ。ルナは嫌がってるぞ」
174通常の名無しさんの3倍2018/10/19(金) 18:30:11.68ID:U6PtGGol0
刹那「ガンダムのためなんだ! いくら俺の家族でも邪魔するなら実力行使にでる」
シン「……学校で俺の家族とケンカするとは思わなかったな」
刹那「こちらこそお互い様だ」
というわけで。
ジュドー「コーディネーターの修羅場が見れるぞ!」
ビーチャ「何!?」
モンド「何かあったの!?」
エル「ケンカだよ! 学校の先生に見つかる間に止めなきゃ!」
アル「ルナってガンダムよりシャア専用ザクのMS少女っぽいと思うんだよ」
イーノ「Zザクとかにせガンダムってガンダムの中に入らないのかな?」
メイリン「お姉ちゃん、モテモテー」
刹那「外野は黙ってくれ。ルナマリアは俺が連れていく。
俺はガンダムだ!」
シン「させるかー!」
学校の先生に見つかる前にその場にいた生徒達は
2人のケンカを何とか止めることに成功したようだ……。
シーブック「今日、刹那が最もガンダムの姿を体現したと言った女性はな……、
刹那の部屋で一緒に寝泊まりなどいいとは思っていない!」
刹那「ガンダムのためなんだが……。俺はガンダムではないのか?」
シーブック「刹那はガンダムだし、刹那=F=セイエイ=ガンダムという名前がついているが
今日の刹那はガンダムらしくなかったというか……、
ええい、もうややこしい!
誰だ!? 刹那に余計なことを吹き込んだのは」
トビア「はっくしょい!」
ベルナデット「どうしたの、トビア。カゼ?」
最終更新:2019年06月13日 21:52