135通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 16:47:02.34ID:5Z/sj8Sh0
ミリアリア「今日も取材に行くわよ。フレイ、ついてきて」
フレイ「はいはい。ところで今回はどこに?」
ミリアリア「サラ=タイレルの住んでいる家よ」
と、2人が話をしているとガロードが現れた。
ガロード「サラ? なんでサラに用があるの?」
ミリアリア「それはいい記事を書くためよ。
もう色々他の人に取材して調べはついてるから
あとはサラ本人にインタビューして写真を撮るだけよ」
ガロード「サラ本人のインタビュー記事?」
ミリアリア「そうだ。ガロードも来なさいよ」
ガロード「俺!?」
というわけでフレイとミリアリア、
そしてガロードはサラ=タイレルの家に向かった。
136通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 16:49:40.63ID:5Z/sj8Sh0
ここはサラ=タイレルの家。3人はサラにあいさつして家の中に入った。
サラの手作りケーキを食べながら椅子に座ってくつろぐ3人。
おもむろにミリアリアはサラの取材を始めた。
ミリアリア「実はサラさんにインタビューして記事を書きたいのですが……」
サラ「私にインタビュー?」
ミリアリア「はい」
サラ「いいわよ。何の話かしら?」
ミリアリア「実はサラさんがアニメヲタクであるという話を聞いたので
本人に取材をしてアニメファンについての記事を書こうかと」
そのとたん、サラはゴホゴホとむせた。
サラ「……私がアニメヲタク? 証拠は?」
ガロード「サラがアニメヲタクなんて初めて聞いたけどな」
ミリアリア「証拠も何も色々取材したので間違いないです。
例えばサラさんが好きなあのロボットアニメ、
月面に行ったり地上に行ったりするあの話……」
ガロード「へえ。どこかで聞いたような」
ミリアリア「女性艦長が戦闘時に指揮をとる……」
フレイ「へえ」
ミリアリア「その名もタイトル機動……」
ガロード「機動って……」
ミリアリア「機動戦艦ナデシコ!」
サラ「なぜそのことが!?」
フレイ&ガロード「……ナデシコー!?」
137通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 16:52:04.45ID:5Z/sj8Sh0
ミリアリアはインタビューを続けた。
ミリアリア「図星でしたね。やはり私の取材は間違ってなかったです。
ではアニメ全般の魅力やナデシコの魅力について語ってください。
記事にしますので」
サラ「……具体的なナデシコの魅力は、そうね。全部ね。
ナデシコ、エステバリス、ゲキガンガー、それから話やキャラ……」
ガロード「おいおいサラ、本当にアニメヲタクだったの!?」
サラ「ガロード、隠しててごめんなさい」
そう言うとサラは本棚から一冊のスケッチブックを取り出してみんなに中身を見せた。
中にはメカが描かれている。
サラ「これは絵が得意なティファに無理を言って描いてもらったナデシコやエステバリスよ。
さすがニュータイプ、私が見たいものを描いてもらえる。さすがだわ。
私の宝物よ」
ガロード「ティファに何描かせてるんだよ……」
サラ「キャラだったらユリカが好きね。桑島法子さんのファンだし。
やっぱり女性艦長はいいわね」
フレイ「そ、そう……」
ミリアリア「他にはどんなアニメが好きなんですか?」
サラ「キャプテンハーロックとかキャプテン翼とか好きね。
ガロード「キャプテンねえ……。ジャミルのニックネームじゃないんだから」
と、取材を進めているとガロードの家族が一人突然家の中に現れた。
刹那「エステバリスだと!? 俺が一番好きなのは
ガンダムだ!
ナデシコのようなロボットアニメではなく
この街に現実に存在しているガンダムだ!」
138通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 16:54:14.24ID:5Z/sj8Sh0
みんな突然の来訪者に驚いた。
サラ「いったいどこから侵入したの!?」
刹那「俺はガンダムだ!」
ガロード「それは間違ってないけど……」
刹那「アニメは好きだからエステバリスやナデシコもいいがより大切なのはガンダムだ。
今から俺がガンダムの素晴らしさ、奥深さを布教しよう」
サラ「布教?」
そう言うとサラの目の奥が輝いた。
そしてミリアリアの方を向き、お互いに不敵に笑いだした。
サラ「ふふふ。布教なら私にいい考えがあるわ」
ミリアリア「はい」
サラ「刹那にナデシコの面白さを布教しましょう」
ミリアリア「いいですね。よさを教えましょう」
サラ「まず捕獲」
2人ともじりじりと刹那に近づいていき……。
刹那「2人とも笑顔でいったいどうしたんだ……?」
139通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 16:56:28.88ID:5Z/sj8Sh0
数時間後、5人はガロードや刹那達の住む家に来ていた。
刹那「この世にはガンダムより大切なものがある。それはナデシコだ!」
アムロ「何!? いったい刹那どうしたんだ!? いつもの刹那らしくないぞ」
刹那「ナデシコ、エステバリスばんざーい! ユリカばんざーい!
桑島法子ばんざーい!」
アムロ「ガロード、帰宅してから刹那の調子がおかしいんだが何かあったのか!?」
ガロード「マインドコントロール……」
その数分後。
刹那「はっ、やはりガンダムだ。エステバリスよりガンダムだ。
なぜ俺はあんなことを……」
サラ「ちっ」
ミリアリア「元に戻ってしまいましたね」
アムロ「おお、いつもの刹那だ」
ガロード「何か今日は色々あったな。取材って大変なんだな……」
フレイ(私の中の人、桑島法子なんだけど
今ここで言うとまた話がややこしくなるから止めとこう……)
140通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 19:35:17.50ID:pZ5+Sb5r0
ステラ「ウェイ?」
141通常の名無しさんの3倍2019/06/25(火) 20:10:55.79ID:ChAs4NAk0
ナタル「…………」
142通常の名無しさんの3倍2019/06/26(水) 20:34:31.60ID:Y++AFjcY0
ガンダム兄弟の家にサラ=タイレルが現れた。
サラ「私がアニメヲタクというのがばれてしまったわけだけど、
他にこの街でアニメ好きの人って誰かいるのかしら」
ガロード「うーん、アムロ兄さんとか? 巨人の星好きそう」
シーブック「他にもいるだろう」
ガロード「誰?」
シーブック「ザビーネ=シャルだ」
というわけでサラとガロードとシーブックの3人は
ザビーネやアンナマリーが住んでいる家という名の2人の愛の巣に出かけて行った。
もちろんアニメの話をするためである。
143通常の名無しさんの3倍2019/06/26(水) 20:36:42.96ID:Y++AFjcY0
ザビーネ「シーブックの兄弟のガロードか、久しぶりだな。
確かガンダムXに乗っているんだったか」
ガロード「そうだよ」
ザビーネ「そしていつものシーブックに珍しい客のサラときた。
いったいこの家に何の用かな?」
サラ「その、アニメの話を……」
ザビーネ「アニメ?」
サラ「実はかくかくしかじか」
サラは自分が大のアニメ好きであることを話しだした。
それを聞いてうなずくザビーネ。
ザビーネ「なるほど、私もアニメは大好きだ。
一番好きなのはやはりプリキュアシリーズだな」
サラ「プリキュア! 私もプリキュアなら少しだけですが語れます!」
とサラが言った時、シーブックがザビーネのそばに行って小声で何事か話しかけた。
表情は真剣そのものだ。
シーブック「ザビーネ」
ザビーネ「何だ?」
シーブック「今日はアニメの話をするために他の人間を連れてきたんだ。
怪盗キンケドゥとかクロスボーンガンダムX2の話とかは無しで頼む」
ザビーネ「もちろんだ」
ガロード「2人とも何の話をしてるの?」
シーブックはわざと大きな声で笑った。
シーブック「アハハ、何でもない」
ザビーネ「そうだとも。さてプリキュアの話をしようじゃないか。
おすすめはやはり初代だな」
サラ「初代!」
144通常の名無しさんの3倍2019/06/26(水) 20:39:18.36ID:Y++AFjcY0
ザビーネは会話を続けた。
ザビーネ「ふたりはプリキュアこそもっともおすすめできるプリキュアだと思う。
まあ、他のプリキュアも語ることができるが……」
サラ「初代プリキュアですか……。あの頃はどれみとかナージャの時代でしたね」
ザビーネ「そうだとも。
プリキュアのいいところは……」
こうしてザビーネとサラはプリキュアについての突っ込んだ話をしだした。
話についていけないガロードとシーブック。
ガロード「あのさ……」
シーブック「何だ?」
ガロード「ザビーネとサラってものすごく相性がいいような気がする。
お似合いっていうか」
シーブック「ガロード、それはここで言ってはいけない言葉だ。
ザビーネの彼女がいる前で」
ガロード「あっ!? アンナマリー、ごめん。悪気があったわけじゃ……」
アンナマリー「いい。ザビーネがプリキュア好きだって知ってるし、そんなザビーネが好きだから」
シーブック「アンナマリー……」
ザビーネ「それに私はアンナマリーのことが好きだからな。
少なくともプリキュアと同じくらいかそれ以上にアンナマリーのことが好きだぞ」
ガロード「えっ?」
145通常の名無しさんの3倍2019/06/26(水) 20:42:06.54ID:Y++AFjcY0
アニメの話をしていたザビーネはガロードの方を向いて話しかけた。
ザビーネ「ガロード、覚えておくといい。
アンナマリーが私を信頼してくれる限り
私もアンナマリーのことを好きでいられるということを。
この街に住んでいる私達には深いつながりがある。絆がある」
ガロード「絆……」
ザビーネ「君もティファ=アディールのことが好きだったら恋愛のことについて
もっと勉強しておくことだ」
ガロード「勉強……」
ザビーネ「そうだ」
ガロード「おかしいな。アニメの話かと思ったのに恋愛の話になってる」
ザビーネ「悪いか?」
ガロード「いいや。
つながりとか絆とかザビーネとアンナマリーの間にあるものが
ちょっと見えた気がするよ」
ザビーネは満足そうにうなずいた。
ザビーネ「そうか」
するとそこでザビーネはサラの方に向き直った。真面目な顔をしている。
ザビーネ「ところでサラはどういうアニメが好きなのかね?」
サラ「ナデシコが好きですね。
女性艦長が活躍する話ですし。ユリカ好きですよ。
桑島さんのファンですし」
ザビーネ「ふむ。声優的にはハートキャッチプリキュアだな」
サラ「あー、そこでプリキュアの話に戻るんですね」
ザビーネ「無論だ。例えばハートキャッチプリキュアは……」
シーブック「やっぱり話についていけない……」
ガロード「アンナマリー、とっても嬉しそうだね」
アンナマリー「そうね。やっぱりザビーネにこう言ってもらえると嬉しいわ。
ガロードも今日はこの家に来てよかったんじゃない」
ガロード「まあね」
この街のザビーネやアンナマリーの将来は明るそうだ。
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最終更新:2023年02月20日 12:26