152通常の名無しさんの3倍2019/06/27(木) 19:41:04.41ID:KHYtH/Yu0
 今日はザンスカール社の会議の日だ。

マリア「それでは会議を始めます」
ルぺ「今回はウッソの家族から提案がきました。
   この案ならザンスカール社の商品がバカ売れだそうです」
ファラ「それはスペシャルなアイディアかな?」

ルぺ「なんでも商品開発の提案で新商品の意見だとか」
カガチ「気になる。どんなものなのか?」
ルぺ「実はその提案をした人物をここに呼んでいます……。
   入ってOKだ」

 呼ばれて部屋に入ってきたのはヒイロだった。
腕にはノートパソコンを抱えている。

ヒイロ「俺の提案を聞いてほしい。
    リリーナに素晴らしい素材でできたぬいぐるみを作ってプレゼントしたい。
    そのためには金がいる。
    正直俺の技術ならパソコンでハッキングして
    ウチの口座の預金残高を大幅に増やすのは簡単だ。
    しかしアムロ兄さんに止められている。
    俺の提案で商品開発して生産、販売したあかつきにはアイディア料がほしい」

カガチ「理由はわかった。
    ヒイロが関わった商品が売れるようになったら
    利益をいくらかまわそうではないか」
クロノクル「リリーナにぞっこんだな……」

 ヒイロはノートパソコンをテーブルの上に置き、開けて電源を入れて、
あるデータを表示させた。

ヒイロ「これはザンスカール社の主力商品の一つ、定番のアインラッドだ」
カガチ「今でも売れている商品だな」
ファラ「このCGは確かにアインラッドだ」

153通常の名無しさんの3倍2019/06/27(木) 19:43:17.58ID:KHYtH/Yu0
 ヒイロはパソコンを操作し、別のデータを表示させた。

ヒイロ「これはザンスカール社の主力商品の一つ、定番のツインラッドだ」
カガチ「これも売れている商品だな」

 ヒイロはパソコンを操作し、新商品提案のためのデータを表示させた。

ヒイロ「これは俺が提案するトロンラッドだ」
ファラ「タイヤが3つついているな」

 そしてまたノートパソコンを操作し、別の提案のデータを表示させる。

ヒイロ「そしてこれはカトンラッド」
カガチ「……」
ファラ「タイヤが4つついているが……」

 またパソコンを操作し……。

ヒイロ「これはウーンラッドだ」
カガチ「……」
ファラ「今度はタイヤが5つだな」

 またパソコンを使い……。

ヒイロ「これはミリンラッドだ」
カガチ「何だ!? この無数のタイヤのCGは!?」
ファラ「タイヤの数がわからん」
ヒイロ「10億だ」

154通常の名無しさんの3倍2019/06/27(木) 19:46:01.30ID:KHYtH/Yu0
カガチ「これが売れる商品なのか!?」
ヒイロ「ミリンラッドは特注品だ」
ファラ「トロンラッドやカトンラッドはまだわかるが……」

 ザンスカール社の者達は会議を続けた。その結果……。

ファラ「メッチェ!」
メッチェ「はい」
ファラ「提案は理解できるが売れないと判断した。ヒイロには帰ってもらえ」
メッチェ「はい」

ヒイロ「何!? 素晴らしい提案だぞ!?」
ファラ「10億のタイヤをつけたものが売れるはずがない。
    そもそもどうやって製作するんだ」
ヒイロ「それはアインラッドやツインラッドを改造して……」
ファラ「よい提案だったか売れないと判断した。こちらも残念だ。
    以上だ。アイディアを出してくれたことには感謝する」

 ヒイロはメッチェに連れられて帰っていった。

カガチ「ふう、リリーナにぞっこんということはわかるのだがな」
ファラ「次の議題に移ろう」

ルぺ「次ですね。またまたウッソの家族からの提案です。
   ヨーツンヘイム社のマイからの案がメールで届いています。
   ヅダの技術を使ったヅャッコーやヅロを製作しようとの提案ですが……」
ファラ「ふむ、ヨーツンヘイム社からの水面下の打診といったところだな。
    これはみんなで検討する必要がある。
    シャッコーやゾロを改造した機体を開発、販売するといったところか」

 こうして議論は続けられた。
ザンスカール社の人達は会議で頑張っているのだ。

ヒイロ「リリーナ、ぬいぐるみを渡す。
    本当はもっとお金が入ってもっといいぬいぐるみが製作できる予定だったのだが」
リリーナ「何言っているんですか、ヒイロ。このぬいぐるみだけで十分満足ですよ」


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最終更新:2023年02月21日 12:09