183通常の名無しさんの3倍2019/07/05(金) 18:48:15.89ID:7Er81ls80
 今日は兄弟達の家にレインがやってきた。

ガロード「こんにちは。今日はどうしたの?」
レイン「ロランいる?」
ガロード「いるよ」
ロラン「ああ、レインさん、約束どおり今日は料理をしに来たんですね」
ガロード「約束? 料理?」

ロラン「レインさんと僕とで料理をしようって以前から約束してて」
レイン「ロランに日本料理を教えてもらおうと思って」
ガロード「今すぐ始めるの? 俺も食べたいな」

レイン「ごめんなさい、今は荷物をこの家に置いてきただけ。
    今からティファに日本画を習いに行くの」
ガロード「ああー、ティファは絵がうまいから。日本画もできるんだ」
レイン「そうそう。その後、晩ご飯は日本料理よ」

ロラン「レインさん、料理に絵に色々挑戦してますね」
レイン「そうなの。
    明日はシャアさんのところにナギナタを習いに行くの」
ガロード「ああー、すごいね。それは」

 とこのように3人が話をしているとドモンが真剣な表情でレインに話しかけた。

ドモン「レイン、今日のところはティファのところに行くのはやめろ」
ガロード「えっ? せっかくティファに絵を教えてもらうチャンスなのに」
ロラン「兄さん、そんな顔でどうしたんですか?」

ドモン「いいからやめろ。今日のロランとの調理もなしだ」
ガロード「せっかくの料理が! 晩ご飯が!」
ロラン「兄さん、それはさすがに……。僕は怒りますよ」

 ガロードとロランに対してドモンは叱りつけた。

ドモン「2人とも何見てるんだ! レインの顔色の悪さを見たか!?」
2人「えっ!?」
ドモン「レイン、今日の体温は何度なんだ? カゼか?
    体温計で測ってないのか?」

184通常の名無しさんの3倍2019/07/05(金) 18:50:41.15ID:7Er81ls80
 ドモンはさらにレインに問いかけた。

ドモン「レイン、どうなんだ?」
レイン「……××度よ」
ガロード「げっ!? 高い!」
ロラン「それは大変だ!」

 普段ミンチになっても元通りになるこの街の住人が驚くほどの体温である。
もっともこういう時のために医者は存在するのだが……。

ドモン「医者の不養生という言葉そのものじゃないか」
レイン「大丈夫よ。たいていの問題はコーヒー一杯を飲めば解決するものよ。
    コーヒーを一つちょうだい」
ドモン「テクスはそういう意味で言ったんじゃない!
    ティファには今から俺が電話しておく。レインはこの家で休め。
    後で他の医者をこの家に呼んでくる」

 とこういうわけでレインは兄弟達の家で休むことになった。
レインはドモンがしいた布団の中でぐったりしている。

ドモン「料理に絵にナギナタもいいが体調にも気をつけておかなければな」
レイン「ごめんなさい、ドモン。あなたに迷惑をかけて」
ドモン「いいさ。レインは俺のパートナーなんだから」
レイン「ドモン……」
ドモン「今からおかゆを作ってくる」

 そう言うとドモンはキッチンへ行き、料理をし始めた。

ガロード「兄さん」
ロラン「兄さん」
ドモン「ん? 2人とも何だ?」

185通常の名無しさんの3倍2019/07/05(金) 18:53:09.69ID:7Er81ls80
ガロード「さっきはごめん」
ロラン「レインさんの顔色、気付かなかった……」
ドモン「俺はレインのパートナーだからな。早く気付けた。それだけだ。
    2人ともディアナやティファが調子悪そうだったら気をつけてやれ。
    俺達はアムロ兄さんのようにニュータイプではないかもしれん。
    カンが悪いのかもしれんがパートナーの体調に気をつけなきゃな」

 ドモンは時間をかけておかゆを作るとレインのところに持っていった。

ドモン「さあできたぞ」

 ちょうどその頃、医師も兄弟達の家に到着した。

テクス「さて、患者はどこかな?」

 レインは的確な治療のおかげでその後回復したという……。
だがそれはもう少し後の話。

レイン(しいてくれたドモンの布団、いい匂い。
    ドモンの匂いがする……)


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最終更新:2023年02月22日 10:51