419通常の名無しさんの3倍2019/11/26(火) 21:21:00.27ID:U6LFauHI0
モニク「マイ、起きろ」
マイ「……」
モニク「マイ、起きてくれ。頼む」
マイ「……」
モニク「マイー!」
マイ「ん?」

 マイが兄弟達の家の自分の寝室から目を覚ますとそこにはモニクが立っていた。
そばではアムロ達兄弟達が一部始終を見てにやにやしている。

マイ「なんだ。こんなところにモニクさんがいるはずないし、夢か……」
モニク「夢じゃないっ! マイ、起きろ!」
マイ「えっ!?」

 マイはあわてて布団から飛び起きた。

マイ「どうしてモニクさんがここに!?」
モニク「昨日賭けに負けて今日のマイの朝食を私が作りに来たのを忘れたか!?」
マイ「ああ、そうでしたそうでした」

 昨日の会社の昼休み、マイはモニクと賭けで一勝負したのだ。
その時、彼女が罰ゲームだからといって
手作りの朝食をごちそうしてくれることになった。
マイはそれが冗談としか受け止めていなかったし、
まさか本当にモニクが作りに来てくれるとは思わなかった。
ちなみにマイやモニクが勤務している会社は今日は休みだ。
なのでマイはぐっすり寝ていたのだが。

モニク「マイの家族達には事情はすべて話した!
    さあ、顔を洗って食卓に」
マイ「はい……!」

420通常の名無しさんの3倍2019/11/26(火) 21:23:32.42ID:U6LFauHI0
 トントントン……。キッチンからはリズミカルな音が聞こえてくる。
モニクが包丁を使っているのだ。

ロラン「ん!? 使い方上手ですね」
モニク「色々練習した」
アムロ「マイのためか。マイもやるなあ」

コウ「人参が入ったサラダも作るの?
   個人的には遠慮したいんだけど」
アムロ「これはマイ専用の朝食だからコウに食べさせるものはない。
    いつものロランが作る料理を待て」

 モニクがふーっと息を吐いた。
どうやら朝食が完成したらしい。
さっそく食卓にいくつかのお皿を運ぶ。

マイ「いただきます……。ん!? 一口だけでもとてもおいしいです!」
モニク「そうか。嬉しいな」

 そんなマイやモニクを見ながらアムロ達兄弟はまたにやにやした。
そして数日後、モニクの作った朝食の話を聞きつけたのか
今度は兄弟達の家にティファがやってきた。

ティファ「ガロード、賭けをしましょう。
     負けた方は勝った方の朝食を作るんです」
ガロード「いいよ。やろう」
アムロ「どこかで聞いた話だな」

ガロード「じゃあまずどんな賭けをするんだ?」
ティファ「トランプはどうでしょう」

421通常の名無しさんの3倍2019/11/26(火) 21:25:53.29ID:U6LFauHI0
 ガロードとティファはトランプでババ抜きをすることになった。

ティファ「……はい、私の勝ちです」
ガロード「さすがティファ、強いなあ。俺が今度何か作るよ」
ティファ「……あの、もう一回勝負しましょう。今度は別のトランプのゲームで」
ガロード「あ、ああ」

 ガロードとティファは今度は七並べを始めた。

ティファ「……はい、私の勝ちです」
ガロード「さすがティファ、強いなあ」
ティファ「……あの、もう一回勝負しましょう。次は別のトランプのゲームで」
ガロード「あ、ああ。どうしたの?」

 ガロードとティファは神経衰弱を始めた。

ティファ「……私の勝ち」
ガロード「なあ、ティファ、本当にどうしたんだ?
     さっきから泣きそうな顔だぞ?」

ティファ「私が負けて罰ゲームでガロードの朝食を作りたかったんです……」
ガロード「あー……」
ティファ「ガロードにトランプで勝ててしまう……」
ガロード「それはあれ? ニュータイプの力で勝っちゃうってやつ?」

 と、ここでアムロが口をはさんだ。

アムロ「違うな。それだけじゃない。
    ティファは勝負事に負けられないタイプの人間なんだ」
ガロード「勝負事に負けられない……?」
アムロ「だからついニュータイプの力で全力で勝ちにいってしまうので
    自分から負けられないタイプなんだ。負けず嫌い。
    なので自分から罰ゲームできないタイプ」
ガロード「……!?」

422通常の名無しさんの3倍2019/11/26(火) 21:28:30.86ID:U6LFauHI0
ティファ「ガロード、ごめんなさい。罰ゲームで朝食作れない……」

 ティファは泣きながら言った。
そんな彼女に対し、ガロードはやさしく語りかけた。

ガロード「それなら俺がティファの朝食を作るよ。
     最初からそういう話だっただろ?
     負けた方が朝飯を作るって」

ティファ「ガロード……」

 と、そこで今度はジュドーが口をはさんだ。

ジュドー「朝食ってジャンク? ジャンクフード?」
ガロード「違うよ。俺の手作りの料理」

 次の日の朝、ガロードは本当にティファの家に行った。
ジューと、フライパンを使う音がする。
やがてできた料理はティファの口へ運ばれ、彼女の笑顔を生んだ。

アムロ「よかったなあ」

 アムロ達兄弟はにやにやした。

ガロード「ところでさ」
アムロ「ん、どうした?」
ガロード「ティファの家の窓の前で家族総出で
     俺やティファの方見るのやめてくれない?」
アムロ「いいじゃないか。それぐらい」
ガロード「何人見ているのかって話だよ!
     ただでさえウチの家族、人数多いんだから!」



424通常の名無しさんの3倍2019/11/27(水) 21:08:18.64ID:EX2v2mnk0>>426
モニク「美味しい! マイが作った朝食は本当に美味しいな。
    まるでほっぺたが落ちそうで分解しそうだ」
マイ「そう言ってもらって嬉しいです。
   ずっと食べてもらうまで不安でしたが不安が分解しました」

426通常の名無しさんの3倍2019/11/28(木) 02:31:21.93ID:PkwO7S1h0
424
アムロ(食◯のソーマみたいに、服がはだけるように分解しないのか期待と不安をしていたんだが、まぁいいか)
ギンガナム「代わりに私が食◯のソーマ並の反応を」
シン「って何であんたがふんどし一丁になるんだよ!?」
レイ「気に(ry」



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最終更新:2023年03月02日 11:09