624通常の名無しさんの3倍2020/04/25(土) 12:09:54.94ID:yRPuQb9Y0
 お店の中で。

プル「あっ! あそこの人達、ガザCのパイロットだっけ?
   それともガザDだっけ?」
シン「ガザDだな」

 ガザDのパイロット達3人はCD売り場のアイドルコーナーにいたが
やがてそれぞれお目当ての商品を持ってレジに並んだ。

プル「へえ、嵐のCDなんだ。ジャニーズ好きなのかな?」
シン「そりゃ男でジャニーズ好きな人がいてもおかしくないだろう。
   俺達の身近なアイドルだとラクスとかミーアとかもいるけど」

ジュドー「うーん。なぜか今夜、ガザDのことについて話す予感がする……」

 その日の夜、家の中で。

アムロ「ジュドー、聞きたいことがある
ジュドー「どうしたの?」
アムロ「仕事でラーカイラム社にガザシリーズの強化依頼がきた」
ジュドー「ガザ!?」

アムロ「金に糸目はつけないからガザの改造をしてくれとのことだ。
    なんならガザシリーズの新しい機体を作ってもいいそうだ。
    頼む、力を貸してくれ。いいアイディアはないか?」

625通常の名無しさんの3倍2020/04/25(土) 12:12:06.61ID:yRPuQb9Y0
 ジュドーはアムロにたずねた。

ジュドー「どうして俺に聞くの?」
アムロ「カミーユは逃げた。
    今頃ガレージでZガンダムでも動かしてるんだろう。
    ジュドーならガザに詳しそうだし」

ジュドー「ジャンクパーツでよければラーカイラム社に売るけど?」
アムロ「資金はあるし、ウチの技術をわざわざ使おうという依頼主だ。
    こっちの部品でうまくやるさ。
    問題はアイディアだ。今、会社で出ているのは
    サイコフレームやバイオセンサー、ファンネル等の装備を
    ありったけ詰め込んだガザZという新MS案で……」

ジュドー「Zザクみたいなネーミングだね」

 と、そこで家族のロランが一言。

ロラン「ガザターンエーという手もありますよ。
    ナノマシンや月光蝶装備で」
アムロ「文明を滅ぼしてどうする!?
    ジュドー、常識的な範囲で何か知恵はないか」

ジュドー「あるよ。でもこれは最終手段だ」

626通常の名無しさんの3倍2020/04/25(土) 12:19:12.20ID:yRPuQb9Y0
 数日後、ラーカイラム社にマシュマーとゴットン、
そしてガザのパイロット達3人が現れた。
ゴットンの手にはスーツケースがあり、
その中には金塊がたくさん入っている。

マシュマー「では御社の技術力を見せてください」
アムロ「まずは先日お預かりしたガザD3機を見てください。
    今回は新規機体ではなく既存のMSの改造にとどめました。
    乗り心地を確かめてください」

 さっそくパイロット3人はガザDに乗り込んだ。
そして可変できるかどうか確認したり、
最高速度等機体の運動性を計測する。

マシュマー「もう少し何とかならないだろうか?」
アムロ「と言いますと?」
マシュマー「ガザDからこちらに送られた今のデータからでも、
      実際にMSの稼働状況を見た私の目からでも物足りない。
      頑張っているのはわかるが性能を上げてほしい」

チェーン「アムロさん、これ以上は弊社の技術では……」
アムロ「わかっている。ジュドーが提案したアレを使う」
アストナージ「最終手段の用意はいつでもできてます」

 アストナージはガザD3機に向かった。
もちろん色々な道具も一緒である。そして……。

マシュマー「バカな! 先ほどとは動きが全く違う!?」
ゴットン「ニュータイプではなくてもわかりますね」
マシュマー「データもありえない数値だ。いったいどうして!?」

 アムロは種明かしをした。

627通常の名無しさんの3倍2020/04/25(土) 12:21:54.86ID:yRPuQb9Y0
アムロ「それは……」
マシュマー「それは?」
アムロ「ハロです」
マシュマー「ハロ? あのロボットのハロか?」

アムロ「はい。おもちゃのロボットのハロです」
マシュマー「常識的に考えてハロだけでここまでの性能アップができるわけがない」
アムロ「ハロは弊社の主力商品の一つです。
    MSのナビゲートができます。
    ですが今回用意したものは特別なものです」

 マシュマーは納得してうなずいた。

マシュマー「やはり。ではその特別なハロとはいったい……?」
アムロ「それは……」
マシュマー「それは?」
アムロ「ハロのボイスがハマーン=カーンなんです」

アストナージ「ハロの声を収録した時の収録スタジオのハマーンの写真も
       今回は特別にセットでガザDのパイロット席につけました。
       メカニックの視点から考えて
       それだけでここまで能力が上がるとは驚きです」

 その後、ハマーンボイスのハロは今回のものだけではなく大量に量産され、
ラーカイラム社の記録的なヒット商品となった。
アムロは会社側から金一封をもらったという……。

ハロ「てやんでー」
ハロ「俗物が! 動きが遅い!」




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最終更新:2023年03月28日 10:04