340通常の名無しさんの3倍2021/11/20(土) 23:27:45.98ID:MMGbwTcd0
その日は商店街にある広場の一角で特撮ソングのバイオリンライブが行われていた。
演奏者は二人。一人はサンドロックのカトル、もう一人はなんとウッソである。
いつ練習したのか、スペシャルと呼ばれるだけあるのか、ウッソの演奏は特別にうまい。
カトルもまた素晴らしい演奏を多数の観客に聴かせている。
その聴衆の中にはウッソの家族であるドモンもいた。
同じく兄弟のアルもクリスやバーニィとともに特撮の曲を興味深そうに聞いている。
二人が演奏する曲をまた一つ終えた時、
あるガンダムファイターが拍手と共に嬉しそうな表情で話しかけてきた。
ネオスペイン、マタドールガンダムのカルロス=アンダルシアである。
カルロス「二人ともいい演奏ありがとう。仮面ライダーV3を弾くとはいったい誰の発案かな?
V3の曲こそ近鉄バファローズのブライアントのバッティングテーマ。
あのホームランバッターと近鉄のことを思い出したよ。ありがとう」
カルロスに言われて逆にお礼の言葉を返したカトルとウッソは
次の演奏を何にしたらいいのかみんなにたずねた。
ウッソ「僕達ができる範囲の曲でお願いします」
カトル「特撮限定です。何かないですか?」
アル「例えばゴジラの曲はできる?」
クリス「ゴジラ! ゴジラ松井!」
なぜかドモンはクリスがバットで本塁打を叩き込む光景を脳裏に思いうかべた。
アル「どうしたの、ドモン兄さん?」
ドモン「頭の中にクリスの打撃の場面が……。いや、何でもない」
ウッソ「アル、ゴジラのテーマもOK」
カトル「自衛隊の部隊が発進する時に使われる曲もできるよ」
その時、聴いている人達の中から一人の人間がカトルやウッソ達の前に進み出た。
シュタイナーだ。
彼は広場でずっとライブを見ていたドロシー=カタロニアやラシードの隣にいたのだ。
シュタイナー「リクエストしたい曲があるのだが」
341通常の名無しさんの3倍2021/11/20(土) 23:29:35.70ID:MMGbwTcd0>>342
ウッソ「僕達のできる範囲でならもちろん演奏しますよ」
シュタイナー「ありがたい。ゴジラもいいのだが、ここはウルトラマン80をお願いしたい」
そうシュタイナーが告げたとたん、アルやクリス、バーニィの顔が変わった。
アル「そうだよ。ウルトラマン80!」
クリス「素晴らしい曲選択! あれを頼めばいいって気づかなかった!」
バーニィ「危うく忘れたままだった! あの曲の存在を思い出せなかったのはミスだ!」
ドモン「ん? おーい、三人とも表情がさっきと違うんだが……」
カトル「ではウルトラマン80の前期OPをやります。
聴いてください。『ウルトラマン80』」
バイオリンを扱う二人の演奏に導かれるように、どこかから広場へたくさんの人間が現れた。
例えばミーシャ、ガルシア……。要するに0080のキャラ達である。
ウルトラマン80のメロディーを聴き、目を輝かせている。アルもクリスもバーニィも。
ドモン「アル、いったいどうしたんだ? こんなに興奮して」
アル「だってウルトラマン80なんだよ! ドモン兄さん、名曲だよ!」
その日、特撮曲ライブが終わった後、
カトルとウッソには特大の拍手と多数の賛辞が送られた。
特に0080の人物達からは褒めに褒められたのだった。
ウッソ「皆さん、ありがとうございます!」
カトル「こんなにライブが好評で嬉しいです」
ドモン(ウッソのバイオリンのスペシャルな演奏もビックリだが、
今日は色んな人間のさまざまな一面も見た気がするな。
アルがあんなにウルトラマン80が好きだとは思わなかった……)
342通常の名無しさんの3倍2021/11/21(日) 13:26:58.33ID:bckI3NRb0
341
カトル「この曲も喜んでもらえるかもしれません」
ドモン「なんだこの曲?スペースコブラ…いや違うな」
アル「何言ってるのさ!」
クリス「大激闘マッドポリス’80に決まってるじゃない」
バーニィ「この部隊の唯一の目的はジャパンマフィアの壊滅であった、だよな」
ドモン「待ってくれ皆して珍獣を見る目で俺を責めるな」
アル「組織は<MP>すなわち<マッドポリス=命知らずの警官>と呼んで恐れおののいたんだよ」
ドモン「ああ、カミーユのことか」
クリス「それはMPを呼んで恐れおののかせた人」
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最終更新:2024年11月02日 22:40