502通常の名無しさんの3倍2022/12/14(水) 23:44:21.70ID:tNYjF/Pk0
 その日、家の中が騒がしいと思ったアムロは物音がする隣の部屋に行ってみた。
弟のシンとフリットがバタバタ動いている。

アムロ「いったい2人ともどうしたんだ?」
シン「ドズルさんのところの幼稚園で劇をするんだ」
フリット「小さい子に喜んでもらおうと思って。その練習だよ」

 アムロは2人の話を聞いてみた。クリスマスの前に園児向けの演劇をするという。
劇の参加者はシンやフリット、そして協力してくれそうな2人のまわりの人らしい。

アムロ「それでどんな劇なんだ?」
シン「おとぎ話だよ」
フリット「赤ずきんを襲うオオカミの役はウルフさんに頼んだんだ」

アムロ「それって役は名前で選んだのか? ま、まぁ童話の劇はいいと思うぞ。
    赤ずきんは誰なんだ?」
シン「ルナだよ」
フリット「それとシン兄さんも赤ずきん」
アムロ「赤ずきんが2人もいるのか!? ルナマリアはともかくシンは男だろう!?」

シン「この劇には赤ずきんが複数必要なんだ」
フリット「オオカミに最初に襲われるおばあさんの役はエミリー」
アムロ「フリットの友達のエミリー!? おばあさんっていう年齢じゃないぞ!?」

 創作童話劇『赤ずきんVSオオカミVSサンタクロース』は
こうした参加者の努力のかいあって、園児に大好評を得た。
そして後日。兄弟達の家でアムロがその話題をシャアに話していると。

シャア「なぜその劇の話を私に最初に持ってこなかったのだ!?
    『赤』ずきんの役にふさわしい唯一の男がここにいるだろう!? 私だ」
アムロ「そこまで赤にこだわるのか!?」
シャア「当然だ。アムロ、話にちゃちゃを入れるのはやめてもらおう。
    赤ずきんは私一人だけで十分だ」

 アムロは近くにいた弟に声をかけた。

アムロ「ドモン、ウチにあるハリセンでシャアにツッコミを入れてかまわないぞ。
    ガンダムファイターの力で頼む」


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最終更新:2023年05月23日 10:50