596通常の名無しさんの3倍2023/01/21(土) 22:48:44.12ID:95PXYSv10
アスティカシア高専 ジェターク寮
グエル「はあ?占い?」
ペトラ「そうなんですよ。すごく当たるって評判の占い師がいま、日登町から来てるらしいんです」
フェルシー「で、グエル先輩も一緒にいきませんかってハナシで」
グエル「興味ねえな。そんなもんお前らだけで行けばいいだろ」
ラウダ「そうだ!兄さんは忙しいんだ。くだらないことに巻き込むな!」
フェルシー「いや~それがその占い師って、普段は企業の偉い人とか政治家を相手にしてるらしくて」
ペトラ「わたしたちみたいなただの学生、相手にしてくれないんですよね」
フェルシー「で、アスティカシア高専の現ホルダー兼ジェターク社の次期社長であるグエル先輩の借りたいなってと思いまして…」
グエル「やれやれそういうことか。仕方ねえな、今回だけだぞ」
ペトラ「やった!」
フェルシー「さすがグエルセンパイ、人がいいっスね」
ラウダ「いい人ですねだろ!」
グエル「で、あんたが日登町から来たっていう評判の占い師か」
ミシェル「急な依頼だと思ったら学生とはね。で、占ってほしいのはだれ?」
フェルシー・ペトラ「「「この人で―す(グエルを指さす)」」
グエル「おい!なんでだ!」
フェルシー「いや~この人すごいよく当たるっていうから」
ペトラ「直前になったら怖くなってきちゃって」
グエル「ったくおまえらは…」
ミシェル「モメてるみたいね。どうする?キャンセルする?」
グエル「いや、それは悪いだろ。せっかく時間を割いてもらったんだからな」
ミシェル「じゃああなたを占うってことでいいのね。ならここに名前と生年月日を書いて」
グエル「これでいいか?」
ミシェル「グエル・ジェタークね。それで、占ってほしいことは何?」
フェルシー・ペトラ「「恋愛運で!」」
グエル「おい!お前らまた勝手に…!」
ラウダ「そうだ恋愛運なんかより他にもっと聞くことがあるだろ!例えば家族関係とか身内関係とか兄弟関係とか!」
ペトラ「いやいやそこはやっぱ恋愛運ですよ」
フェルシー「そうっス!それは絶対譲れないっス!」
ミシェル「いいわ、じゃああなたの恋愛運についてね。……わかった」
フェルシー「早っ!?」
ペトラ「さすが評判の占い師」
ラウダ「それで、何がわかったんだ?」
ミシェル「グエル・ジェターク。あなたがこれから出会う運命の相手についてよ」
グエル「俺の運命の相手だと?」
ラウダ「だ、だれだそれは!?」
ミシェル「あなたの運営の相手、それは」
グエル「それは?」
ミシェル「タヌキよ」
グエル「…………は?」
ミシェル「タヌキ。哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属の肉食動物。英語だとラクーンドッグね」
グエル「いや聞こえてねえワケじゃねえから!なんで俺の運命の相手がタヌキなんだ!?」
ミシェル「そういう質問は止めて頂戴。私の占いは結果を示すだけ。どうしてそうなるかって因果関係まではわからないんだから」
グエル「だからってなんでタヌキ…」
ミシェル「ひょっとしたら人間に限りなく近いタヌキかタヌキに限りなく近い人間かもしれないけど」
グエル「どっちにしろほとんどタヌキじゃねえか!」
ミシェル「ごく近い将来、あなたはこのタヌキと戦って…ボロ負けするわ。手も足も出ずに」
グエル「はあ!?」
ラウダ「ふざけるな!兄さんはアスティカシア高専最強のパイロットだぞ!それがどうしてケダモノに負ける!?」
ミシェル「だからそういうことはわからないって言ったでしょ。気に入らないならここで止めてもいいけれど?」
グエル「俺は別にここで止めても…」
ラウダ「ふざけるな!こんなところで止めてたまるか!」
フェルシー「そうっスよ!こっからどうやってタヌキがグエルセンパイの運命の相手になるんスか!?」
ペトラ「それを聞かなきゃ気になって夜も眠れませんよ!」
グエル「おまえら絶対楽しんでるだろ!?」
597通常の名無しさんの3倍2023/01/21(土) 22:49:18.79ID:95PXYSv10
ミシェル「じゃあ続けるわね。最初のボロ負けのあと、あなたは最新のモビルスーツを持ち出してタヌキにリベンジを挑むわね。
今度はそこそこいい勝負をするみたい。まあ結局負けるんだけど」
フェルシー「タヌキ相手に最新MSを持ち出していい勝負をするグエルパイセン…!(プルプル」
ペトラ「しかも結局負けてるし…!(プルプル」
グエル「おいお前ら顔を背けるな。さては笑ってんな?」
ミシェル「で、その戦いのあと、何を思ったのかあなたそのタヌキにプロポーズするのよ。しかも全校生徒が見守る前で」
グエル「はああ!?」
ペトラ「うわあ…」
フェルシー「グエルパイセン、実はケモナーだったんスか…」
ラウダ「兄さん、たとえ兄さんがどんな特殊性癖を持っていたとしても兄弟の絆は変わらないよ」
グエル「違うからな!?マジで!」
ミシェル「当然、そんな訳のわからないプロポーズをタヌキが受け入れる訳もなく、あなたは振られるんだけど…
あらいやだ」
グエル「今度はなんだ!?」
ミシェル「運命の相手に拒絶されたせいで、あなたの人生ここから急に下り坂になっていくみたい」
グエル「はあああ!!?」
フェルシー「タヌキに負けた挙句プロポーズして振られるだけでも結構アレなのに、こっからまだ下があるんすか!?(ワクワク」
ペトラ「いったいこれからどんなことが?」
ミシェル「これまで無敗だった決闘に負け続けてホルダーの地位を失うのを皮切りに、父親の信頼は失うわ
寮から追い出されてキャンプ生活になるわ同級生から陰湿なイジメを受けるわで、最終的に学園を退学になるみたい」
フェルシー「マジで!?」
ミシェル「で、心機一転名前を捨てて新たな生活をはじめようとするんだけど…あ、ちなみにここで自称ボブと名乗り始めるわ」
ペトラ「ボブwwwwwwwwww」
ミシェル「働き始めたバイト先でも散々な目に遭うようね。テロリストに殺されかけたり
勘違いと偶然が奇跡的なピタゴラスイッチを起こして肉親と殺し合ったり」
フェルシー「wwwwwwwwwww」
ペトラ「wwwwwwwwwww」
ミシェル「で、最後には一生ネットのおもちゃにされるんだけど…今占いでわかるのはここまでね」
グエル「 」
ペトラ「大変!あまりのショックに白目を剥いて気絶してる!」
フェルシー「しっかりしてくださいボb、じゃなかったグエルセンパイ!」
ラウダ「目を覚ましてくれ兄さん!にいさーーーん!!」
グエル「…まったく、おまえらのせいで散々な目に遭ったぜ」
ペトラ「だからさっきから謝ってるじゃないですか」
フェルシー「アタシたちもあんな面白い、じゃなかったヒドい結果が出るなんてわかんなかったんですよ」
ラウダ「まああの占い師も最後に言ってましたからね。
“占いが現実になるかどうかはこれからの行動次第だ”って。なら対策を練ればいいんですよ」
フェルシー「アタシたち、これから警備部にかけあって、学園内のタヌキ狩りしてもらうっス!」
ペトラ「あとネットで調べてタヌキ用の罠も仕掛けなきゃ」
グエル「いやいねえだろこんなところに野生のタヌキ…」
ペトラ「あと、普通に占いが間違ってる可能性もありますよね」
フェルシー「アタシもそれ思った!だっておかしいじゃん、よりによってグエルセンパイの運命の相手がタヌキだなんて!」
ラウダ「そうだ。そもそも兄さんにはミオリネ・レンブランという許嫁がいるんだからな」
グエル「確かに。会社のためにも、親父のためにも、俺はあの女と結婚しなきゃならねえんだ。タヌキなんぞに構ってる暇はねえ!」
ペトラ「良かった。ようやくいつものグエル先輩だ」
フェルシー「じゃ、せっかくだし行ってみます?この時間ならあの女、いつもの温室にいるはずっスよ」
グエル「まあそれも悪くないな。あいつともしばらく会ってないし、たまには顔を見に行ってやるか!」
ラウダ「…うん?ミオリネと一緒に温室にいる、あの赤い髪の女はだれだ?あんなタヌキみたいな顔、学園では見たことがないが。ん?タヌキ?」
※グエル・ジェタークが運命の相手と出会うまで、あと30秒――!!
598通常の名無しさんの3倍2023/01/22(日) 01:30:40.56ID:vA1T9+Y00
乙です、ミシェルって誰だ・・・と一瞬思ったけど
ヨナの幼馴染のミシェル・ルオだったか。
本編とはちょっと違う感じの出会い方のようですが、果たして
このスレにおけるグエルの運命はどう変わっていくのか、見守らせていただきます
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最終更新:2023年05月29日 12:26