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垢版
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大砲
2026/03/23(月) 22:08:25.86ID:Ooky4NXZ0
セレーネの部屋にはものが多数存在する。
片付いているとはとてもいえないが、床に座るスペースまでないわけではない。
部屋の中には家庭用の古い天体望遠鏡が置かれている。セレーネが昔から使っていたものだろう。
棚には彼女の好きな漫画やアニメのもの、例えば天文用語が元ネタのセーラームーンや
あるいはドラゴンボールの
異星人達、サイヤ人やナメック星人、フリーザ等のグッズがいくつも並んでいる。
壁にはロッテオリオンズのユニホームが飾られている。この部屋の主は川崎球場に行ったことがあるのだろうか?
そういう自分の場所にセレーネは弟のコウを呼んでいた。理由は1つ。説教である。
セレーネ「コウ、どうしてニンジンをいつも食べることができないわけ?
昨日もロランがせっかく作った野菜サラダ、口に入れなかったでしょう?」
部屋の中央でセレーネとコウはお互い座って話し合っていた。
姉の
セレーネの立場からすれば弟が心配ではある。
コウ「いやあ、それは……。三日月だって海産物の料理が苦手じゃないか」
セレーネ「三日月は仮に鉄華団存亡の危機とシーフードを秤にかけるなら
シーフードを食べることを迷わず決断するでしょ。
コウはどう? 想像してみて。
もしコウが宇宙をMSで長期間漂流しなければいけなくなった時、
たまたまあったニンジン料理を食べるしかないとする。
その時、迷わず選べる?」
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大砲
2026/03/23(月) 22:09:50.54ID:Ooky4NXZ0
コウ「うっ、でもそれは……」
セレーネ「緊急の時というのはあるわけだから」
客観的に見てセレーネの意見は必ずしも間違ってはいない。
ただ、弟のコウはそれでもニンジンを食べる行為を嫌がるだろうとも姉は思った。
そこで彼女は別の切り口で説得をすることにした。
セレーネ「家族も含めてまわりのみんなはコウがニンジン食べられると思っているのだから。
それでここまで言っているの。わかる?
コウはやればできるから。だいたい本当に嫌がるならもっとニンジンを拒絶するはず」
コウ「ううん、ああ、それは……」
思い悩む弟に姉は提案した。
セレーネ「本当の嫌がり方がどういうものか、今ここで見てみて。
コウがニンジンを嫌うのはそれよりマシだから。
ドモン! ちょっとこの部屋に来てー!」
弟のドモンは姉の言葉に反応して、すぐに部屋の入口に現れた。
なぜか日本刀を持ち、マントをつけた外出用のスタイルである。
今から家の外へ出る用事があったのかもしれない。
ドモン「セレーネ姉さん、俺に何か用か?」
セレーネ「ドモン、今すぐシャイニングアッガイに乗ってまたアッガイファイトに参加してきて」
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大砲
2026/03/23(月) 22:11:13.27ID:Ooky4NXZ0
ドモン「嫌だ! 『僕』にはできない!」
頭を抱えるドモンの前でセレーネはコウに改めてニンジンの話題を話した。
セレーネ「ほらね。コウより今のドモンの方がもっと嫌がっているでしょ。
それを考えたらニンジンを食べられると思ってこない?」
コウ「ドモン兄さん、めちゃくちゃ嫌がってる……」
セレーネ「ああ、ドモン、今のは冗談だから。ごめんなさい」
コウ「セレーネ姉さん、ドモン兄さん、ニンジンを食べる挑戦をもう一回してみるよ」
セレーネ「コウ、その意気!」
その夜、ロランが作った晩ご飯に野菜サラダがついてきた。
コウはニンジン嫌いを克服するように自分で気持ちを高揚させて努力した。チャレンジした。
だがどうしてもニンジンを一口食べることはできなかった……。
最終更新:2026年04月18日 04:04