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895通常の名無しさんの3倍
垢版 | 大砲
2026/03/24(火) 21:01:27.14ID:JtMXveTV0
 その日、自宅のお茶の間で数人の兄弟達が談笑をしていた。テーマはジャンプの漫画。
シーブックが好きな作品でよくアセムと議論する『ワンピース』や『コブラ』の話題も出た。
しかし現在兄弟達が部屋で話しているのは海賊や宇宙海賊がよく登場するそれらではなく『ドラゴンボール』のこと。
主人公の孫悟空の活躍や冒険を自分達が読んだ時の思い出話である。

ベルリ「カリン塔の場面もよかったと思ってるよ。
    桃白白(タオパイパイ)が悟空の前に初めて姿を現したしたところとか」
刹那「ああ、そんなこともあった。……カリン塔、軌道エレベーターみたいだったな」

 ベルリの言葉に反応する刹那を見ながら、シーブックは頭の中で過去に読んで楽しかったシーンを思い返していた。
普段は藤子・F・不二雄の漫画にこだわる弟だが、それ以外の作者のコミックスも読まないわけではない。
シーブックもまた同じようなものだと自認していた。
つまりたいていのジャンプの漫画は自らが読んだことのある範囲内なら海賊が出なくても大好きである。

ベルリ「ホワイト将軍のあたりも好きだったな。レッドリボン軍の」
刹那「ムラサキ曹長とか人造人間8号のところか。
   あそこのタワーを登る時には上の階に何があるのかと読んでいて俺は思った。
   カリン塔の場面で塔の先には何が待っているのかという期待感とも似ているな。
   ところでベルリ兄さんはどうしてドラゴンボールを再び読み返す気になったんだ?」

ベルリ「昨日、街でちょっと人と仲良くなって。その時にあの漫画の話になったんだよ。
    ええと、確か総帥(そうすい)、……だったかな?」
カミーユ「ああ、ネオジオン社の総帥のクワトロさん?」

 ベルリはカミーユの言葉を即座に否定した。

ベルリ「いやあ、シャア=アズナブルじゃなくて。あの人よりももっと年齢は上の男の人だよ。多分。
    連絡先は教えてもらったけど、そういえばフルネームは知らないな……」
セレーネ「ドラゴンボール好きなのは自分と同じだけど、そのベルリが会った人って怪しくない?」
ベルリ「そんなことないさ。いい人そうに見えたけど」

 その時、シーブックの脳裏にある男の存在が浮かんだ。

シーブック(ザビ家総帥のギレン? いや、違うな……。
      ひょっとして総帥じゃなくて総統!? もしかしてクラックス=ドゥガチ!?
      あの男が名前を隠して近づいてきた?)


896通常の名無しさんの3倍
垢版 | 大砲
2026/03/24(火) 21:03:07.44ID:JtMXveTV0
 クラックス=ドゥガチ。それはシーブックというより怪盗キンケドゥとしてのある種の宿敵といえるだろう。
シーブックは自身の顔を厳しい真面目な表情に変化させざるをえなかった。
もちろん怪盗の正体は家族には知られてはいけないわけだが。

シーブック(まさか。勘違いでないといいが……)

ベルリ「高級そうなご飯を食べさせてもらったり、色々とよくしてもらったよ」
セレーネ「……そう。弟がお世話になったなら一度はこちらからお礼に行かないと。
     やっぱり怪しい気はするけど」
シーブック「自分も一緒にその人に会いに行くよ」
セレーネ「シーブック?」

 セレーネが振り返ってシーブックを見た。

シーブック「何があるかわからないし」
ベルリ「それならみんなで行こうよ! あの人と話していて楽しかった!」
セレーネ「……それならここにいない他の者も何人か連れていきましょう。
     いざという時に助けがいるかもしれないし。兄弟姉妹、力を合わせれば何とかなる。
     カミーユ、刹那もいい?」

カミーユ「セレーネ姉さん、了解。さっそくMSを用意するよ」
刹那「エクシア、出る」


897通常の名無しさんの3倍
垢版 | 大砲
2026/03/24(火) 21:05:14.33ID:JtMXveTV0
 ここはベルリが仲良くなった男性が所有するこの街の屋敷。
かなりの規模がある敷地を見ながらベルリ達と一緒に来ていたシーブックはとても驚いた顔をした。

ネオチャイナ総師(そうし)「やあ、こんにちは。今日は楽しんでいってほしい。
              事前にそちらから連絡してくれたのでごちそうを用意することができた。
              みんなで食べながら仲良く話をしようではないか」

 テーブルには豪華な中華料理が多数置かれている。

サイ=サイシー「ドモンのアニキ! 今日はいっぱい食べてくれよな!」
ドモン「じゃあ食べてみるとするか……。ほう、サイ=サイシー、料理の腕を上げたな」

セレーネ「……取り越し苦労だったみたい。
     腕に自信のある者だけじゃなくて、家で留守番している小さい弟達も連れてくればよかったかな?」

シーブック(総帥ではあるけど、かといって総統ではなく総師なのか……。
      ドゥガチではなかったな。一言で言ってびっくりした。
      それはもう超スーパーすげェどすばい)
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最終更新:2026年04月18日 04:04