ふぅ。どうしてコウは、あたしを避けるのかねえ。
そりゃあ、少々強引なコトもしたさ。でもそれは、あんたに振り向いてほしい一心からだって、解ってほしいものさねえ。
ホントは
こんなことしたくはないんだ。あんたが振り向いてくれさえすれば、あたしゃ乙女にだって、なんにだってなれるんだよ。
あんたがあたしを見てくれないなら、こちらからアタックするしかないじゃないか。
あ、お湯沸いた♪
ふぅ。やっぱり年齢的なもんかねえ。たしかに、若い子に比べられたら肌だってピチピチとはいかないかもしれないけどさ、お肌のお手入れだって、毎日丁寧にやってるんだよ?
あんたと逢うときは、通常の三倍時間をかけておめかしもしてる。あの子を想う気持ちは誰にだって負けやしないんだ。
こんなに胸が苦しくなるのは、あんたのせい。責任とっておくれよ。あたしゃ、あんたが見ている景色を、隣で見ていたいんだよ。
でも坊やはあたしに見向きもしてくれやしない。あたしゃ……
ドゥリ~~~ィイ、マアァ~~~♪ あーつーいこぉ~~どうをぉ~~♪(着メロ)
シーマ「なんだい?」
コッセル「姐さん、ターゲットが家を出やした。
ターゲットはこちらが送ったチケットを見つめて、何か思い詰めてるみたいですぜ」
シーマ「そうかい! コッセルよくやったよぉ!! さあこうしちゃいられない、急いで支度しなくちゃ」
あれじゃケバい、これじゃ媚びてると、着ていく服をあれこれ悩むシーマ様。
お化粧は通常の三倍時間をかけてあり、気合はリミットブロックいっぱいです。
ターゲットが持っているチケットと同じものを大切にハンドバックにしまって、
さあ出陣!
「コウ! いま行くからねえ♪」
持ったチケットは「愛強奪」という映画のようです。
おしまい
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
コウ・ウラキ シーマ・ガラハウ
最終更新:2019年12月06日 22:12