ある日、某所にて
G1号「さて、我々ゴールド団の会合もめでたく10回目を迎えるに至ったわけだが……」
G2号「私はべつにこんな集まりに参加したくてしているわけではない!
そんな暇があるのなら、少しでもディアナ様のお側で……」
G1号「何を言うか、G2号。我々は社会的な立場を超越し、
高貴なる金色を愛する者としてこうして地下組織を結成して連帯しているのだぞ。
そのプライドはどこへ行った」
G2号「だから私は無理やり貴様に連れてこられたと言っているだろう、シャ…」
G1号「おっと、ここではG1号と呼べと言っているはずだが」
G2号「そういう茶番に付き合いきれんのだ!」
G3号「G2号さんよ、そうカリカリしなさんな」
G2号「お前はなぜそう気楽なのだ、ム」
G3号「いや、俺はG3号らしいぜ? まあ、たまにはこういうお遊びに参加する心の余裕があってもいいんじゃない?」」
???「くくく…… お遊びか…… そんなぬるいことを言っているからお前たちはいつまで経っても
イロモノ扱いから抜け出せないのだ!」
G1号「誰だ?!」
アレハンドロ「ゴールド団か。名前のセンスは今ひとつだが金色を愛するというコンセプトは悪くない。
しかし、この私、アレハンドロ・コーナーが参加するからには、これまでのやり方は
通用しないと思っていただこう!」
G3号「盛り上がってるとこ悪いけど、あんた誰?」
アレハンドロ「コーナー家の悲願…… 世界を私色に染めるために、お前たちの力を貸してもらうぞ!」
G3号「だから聞けよ! 仲間に入りたかったら自己紹介くらいしろって!」
G1号「世界を私色に染める……か……。久しく忘れていたな、その熱情……!
おもしろい、アレハンドロとやら、お前の話を聞かせてもらおう!
事と次第によっては、我々3名、助力は惜しまん」
G3号「やべえ、こっちも何か変なスイッチ入っちゃったよ」
G2号「だから私はお前たちの仲間になるつもりはないと言っているだろうがーー!!」
………
ロラン「……うん、分かった。くれぐれも体には気をつけて、無理しないでね」
ガロード「シロー兄さんから?」
ロラン「うん。また今日も帰って来れないみたい。夕飯いらないって」
ウッソ「大変だなぁ。でも、大騒ぎになってるとは言え、変な事件だよね」
ジュドー「街の中のいろんなものが一夜にして金ピカに塗り替えられる……か。
どんな奴がやってるのか知らねえけど、センス無えよな」
カミーユ「まあ、金色が好きな人って変わってる人が多いからね。ロリコンとか」
ロラン「そんなに変わってるとは…… いや、やっぱりあのサングラスとか、変かな……」
キラ「ノリがいいっていうか、目立つの好きっていうのはあるよね」
刹那「……歪んでる……」
ドモン「何だお前たち? なんでそこで俺を見る? 俺のハイパーモードはそういうのとは違うぞ!」
アムロ「ははは、オチがついたところで、夕食にしようか」
ドモン「オチって言うな兄貴!」
G4号「くくく…… 計画は順調に進行中だな……」
G3号「ご大層なこと言ってる割には、やってることはセコイいたずらまがいの犯罪じゃねーか!」
G1号「G3号、長い目で見たまえ。これは金色の素晴らしさを世界に広めるための
遠大なる計画の第一歩なのだ」
G2号「クッ、なぜ私がこんな連中と同類に…… ディアナ様に合わせる顔がないではないか……」
最終更新:2020年02月11日 08:01