まず、「第一の KG-8号事件」について。
3年前。天野河 丈一郎の秘書 鞍馬 が、密輸の疑いで逮捕された。
目撃者は、天野河コンツェルンの社員 葛 由卯子(かずら ゆうこ)。しかし、証言する前に 殺されてしまった。
コードピア大使館の職員 マニィ = コーチン に殺人容疑が掛けられたが、証拠不十分 により釈放。
担当検事 一条 が手に入れた 証拠のVTR が、天之河丈一郎会長が雇った男達により 奪われたためだ。
一条検事 と 由卯子の姉「氷見子」は、「真実を盗む 怪盗ヤタガラス」のメンバーとして活動していた。
しかし 一条は、氷見子 なる人物が 最初から存在せず、密輸組織から送り込まれたスパイだと気づいた。
そのスパイ(以降 スパ子 と仮称)は、一条の口封じを考えた。
9月8日 夜。「第二のKG-8号事件」。
コードピア 大使館職員 ディード = マン が、密輸組織について証言する事となった。
スパ子 は、チンピラ「真刈 透」に依頼して ディード = マン を射殺させた。真刈 は、逮捕された。
この時 一条が、大使館から 金庫の鍵 を盗み出した。この鍵は 以降、「ヤタガラスのカギ」と呼ばれる事と なる。
スパ子は、弁護士としても活動していた。そのため、一条 と スパ子 は 「第2」の裁判で 争う事となった。
スパ子は 事前に 真刈に取引を持ちかけた。「一条がヤタガラスだ」と告発すれば 真刈の無罪を勝ち取る という内容だ。
裁判開始。
真刈の告発により、裁判は混乱。一条に代わり、御剣が 検事席に立つことになった。
休廷中に スパ子は 第2控え室に 一条を 呼び出した。一条は、証拠品「ヤタガラスのカギ」&「拳銃」を持ってきた。■何かの取引?
スパ子は カギをナイフに変形させ、一条を刺殺。
その際、返り血を防ぐ為 ナイフにビニール袋をかぶせた。余った袋は 争った時に散らかったように見せかけた。
スパ子は、口封じの為に 真刈も射殺。
一条の右手に 拳銃を握らせ、真刈の手に カギのナイフを握らせ、一条と真刈が相討ちになったように見せかけた。
さらに、犯行時刻を 実際よりも遅く思わせる工作をした。窓を開け TVの音量を大きくして 「第2」の犯行ビデオを再生したのだ。
開廷30分前、馬堂とイトノコが 警備の為 第2控え室の前に到着した。
スパ子は、さりげなく 第2控え室から退室。馬堂を 第1控え室に招いて 雑談。わざと香水をこぼし、馬堂に 窓を開けさせた。
一方 イトノコは、控え室の前で 警備を続けた。
開廷直前。犯行ビデオが 発砲音を再生。
馬堂 とイトノコが 第2控え室に突入し、一条 検事と 真刈 被告人 の死体を 発見した。
御剣たちが スパ子のトリックを暴くと、スパ子は 自分がヤタガラスで 密輸組織の一員だと 言い放ち ヤタのカギを奪って逃走した。
■なぜ わざわざ 自分の正体を明かす?
最終更新:2009年09月12日 19:31