目が覚めると周りには誰もいなくなっていた。
「・・・。」
辺りを見回す。
「誰も・・・いないのかな?」
人が居なくなった教室の中は驚くほど静かだった。
(早く安全な場所に逃げないと・・・)
そう思った瞬間急に後ろから肩を掴まれた。
「ガルル・・・。」
どうやら後ろに「アレ」がいることに気が付かなかったらしい。
(このままじゃ・・・食べられるわね。)
そう思った瞬間だった。
『てぇりゃああああああああっ!』
ガツン、と鈍い音がした。
驚いて目を
開けると、そこには倒れた「アレ」と鉄パイプを持った一人の女の子がいた。
「誰?えっと・・・助けてくれてありがとう。」
『はあ・・・不甲斐ないわね・・・「コレ」を渡す前に死なれたら困るんだけど・・・。』
女の子はポケットの中を覗き込んでいる。
『貴方、名前は?』
「え?、有沢・・・だけど・・・。」
『有沢・・・じゃあアリサって呼ぶわね、いい?』
「うん、別にいいけど・・・貴方は?」
『あら?この声聞き覚えない?さっきから話しかけてたんだけど。』
「あなた、さっきの「魔女」さん?」
『ご名答、私がさっきの「魔女」、貴方を救いに来たの。』
『あと、「コレ」を渡しに、ね?』
彼女が差しだしたのはライターだった。
「これを・・・私に?」
『そうよ、持ってれば役に立つわ。』
見た目はいたって普通のライターだったが、何か文字のようなものが刻んであった。
「ありがとう・・・。」
『さあ、早く逃げましょ、ここにいたら食われちゃうわ。』
最終更新:2011年06月18日 11:00