「はあ・・・はあ・・・」
あれから30分ほど経っただろうか。
「ソレ」の集団はイフリートの放つ弾丸によって跡形もなく消し去られていた。
「コレ・・・反動大きすぎない?二人で持ってもこんなにキツいなんて・・・。」
『はあ・・・はあ・・・仕方・・・無いでしょ・・・貴方がそう・・・イメージしたんだから・・・。』
ライターに戻ったイフリートをポケットにしまうと、香音と魔女はその場に座り込んだ。
「疲れるわね・・・これ・・・。」
『そうね・・・何かそこらへんで食べない?』
「貴方食事必要なの?」
魔女は立ちあがると服についていホコリを払った。
『魔女だって人間よ、お腹ぐらい空くわ。』
香音も立ちあがって服を叩いている。
「じゃあそこらへんで適当に何か食べましょうか。」
『そうね、そうしましょうか。』
その時、向こうに人影が見えた。
いや、こっちに迫ってきている。
『ほらアリサ、地獄から死神のお迎えよ。』
「冗談でもそういう事言わないでよ・・・。」
最終更新:2011年02月17日 11:20