「いいかダンカン、体育館に生徒を集めてバリケードを張れ、それまで俺が持ちこたえる。」
「で、でもお前・・・。」
「俺の事は気にするな、生徒の安全を優先しろ!」
「分かった、お前も死ぬんじゃないぞ!!」
「ああ、そのつもりだ。」
ダンカンが走り去ったのを見届けると、私は首に掛けていたタグを外した。
「行くぞ、相棒。」
足を一回転し、魔法陣を描く。
「荒れ狂う猛牛よ!使い魔の契約に従い具現せよ!「ケンタウロス」!」
魔法陣が光り、そこから私の使い魔が現れた。
西部劇のガンマンのような格好をした「使い魔」はこっちを向くとこう言った。
「久しぶりじゃないの、マーク。」
「ああ、前の戦争以来だから8年ぶりか。」
「で、早速で悪いけど・・・これはどういう状況なのかしら?」
彼女は向こうの群れを指差した。
最終更新:2011年06月18日 11:02