人工島の上を飛ぶヘリコプターの中に寿司詰めの状態で俺達は青空の中を飛んでいた。
流石に民間のヘリコプターの中に5人は多いか、と反省してみる。
「見えてきたぞ、あれが俺達の「訓練場所」だ。」
「あれって・・・例の人工島?」
ハインツが言った。
ヴォルフは驚きで声も出ないようだ
「ああそうだ!あそこでゾンビを「狩る」。」
しばらくの沈黙の後、最初にエーリヒが口を開いた。
「・・・面白いな、相手はもう死んでるから遠慮はいらないってか?」
次に喋ったのはヴォルフだった。
「そういう事?だったら任せて、食糧も居住する場所も確保してあげる。」
「頼んだぞ。よし!あの学校の屋上に着けてくれ!」
俺はヘリの運転手に言った。
「正気かアンタ達?あの島はいまゾンビで埋め尽くされてるぞ?」
「大丈夫だ、ゾンビ程度で俺達はくたばらん。」
「そうじゃないんだよ!ここには降りられないんだ!」
「そうか、なら屋上の上空に停止してくれ!」
「お前さんたち、何する気だい?」
「言っただろう?「狩り」だよ!」
「だからそうじゃないって!パラシュートなんて積んでないよこのヘリ!」
「そうか!なら丁度いい!」
俺はヘリから飛び降りた。
「そういう訳、、じゃあね、送ってくれてありがと。」
ハインツがウインクしながらマルセイユと共に飛び降りた。
「まあ、安心してくれ、俺達は大丈夫だ。」
「じゃ、そういう事で、あとお金は口座に振り込んでおきます。」
残った二人も飛び降り、ヘリには誰もいなくなった。
「・・・何だったんだ?あの人たちは?」
最終更新:2011年06月18日 13:24