ゾンビの死体の山を背景にして、俺と教師は握手をしていた。
「危ないところを助けて頂いて感謝する。」
「例には及ばんさ、俺はゾンビを「狩り」に来ただけだからな。」
教師はスーツの襟を直すと、銃をポケットに仕舞った。
「私はマーク・ウルフ、ここの高校で教師をしている者だ。」
「俺はアドルフ・ガーランド、帝都で小さいギルドを経営している、こっちはエーリヒ、ギルドのメンバーで俺の相棒さ。」
「エーリヒ・・・ガーランド?どこかで聞いた名前だが・・・。」
マークは首をかしげた。
「まあ、結構仕事をしてるからな、噂くらい立つだろう。」
「ま、それはともかく生徒さんたちが待ってる、安全な場所に非難させてあげてくれ、俺たちも一緒に付いて行く。」
マークは頭を下げた
「有難う、恩に着る。」
「いいよ礼なんて、俺はゾンビを狩れてばそれでいいんだよ。」
「先生!」
向こうから生徒が駆け寄ってきた。
「大丈夫だったのか?」
「助けて!理科室に・・・」
「理科室?」
生徒らしき人は涙目でマークに言った。
「理科室にゾンビが!」
「何だって!ガーランド、すぐに行こう!逃げ遅れた生徒が襲われているかもしれない!」
「そうだな、行くぞ!エーリヒはその子を安全な場所に頼む。」
マークが向こうを指差した。
「体育館に同僚がバリケードを張っている、そこに行けば安全なはずだ。」
「分かった、とりあえずそこに向かう。」
俺はエーリヒと分かれて理科室に向かうことにした。
最終更新:2011年02月22日 12:55