「なあガーランド、少々気になった事があるんだが。」

今日は別行動をとっていたエーリヒが写真を渡してきた。

写真は女性のゾンビを映したものであり、ルーデル持参のカメラで撮られたものだった。

「何だ?ゾンビの写真か、これがどうした?」

「足が少しおかしい。」

「足?」

ルーペで確認してみると確かに女性にしては少々足が太い。

「確かにおかしいな、まるで男だ。」

「そう、男の足だ、それが女だったゾンビに着いていた。」

「それがどうした?」

「俺は昨日こいつを真っ二つに切ったんだよ。」

「何だって?つまりこのゾンビは・・・。」

「ああ、他のゾンビの足をつないだ可能性が高い。」

「繋いだ、って誰が?」

「さあ、俺には分からん、だがこの事件、誰かが裏で糸を引いている可能性が高いな。」

つまり誰かが意図的にゾンビをこの島に放った可能性があると言う事だ。

「元々ゾンビなんて自然発生するものじゃあないだろ、ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。」

「ああ、黒幕がいる可能性が高い、だが現時点では証拠が足りない。」

「なあに、明日になればヴォルフが全部暴いてくれるさ。」

「結局他人頼りなんだな、ガーランドは。」

「他人頼りでもいいじゃないか、一人で何でもできるほど俺は万能じゃないぜ。」

「・・・そうだな、それもそうだ。」

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最終更新:2011年03月13日 20:49