「先生、久しぶりですね」
久々に生徒の顔を見る。
ゲルトルートの作った薬のおかげでゾンビにならずに済んだ生徒も多くいたらしい。
「生きてたのか、マーク」
ダンカンの顔を見るのも久しぶりだ。
「ああ、何とかな。」
「そうだ、救助の話なんだが・・・」
「救助?来るのか?」
「救援は来ないらしい、俺達は存在しない事になってる。」
「な、何だと!?」
私はテレビに駆け寄った。
[人工島にゾンビ発生、生存は絶望的、軍は3日後に空爆を予定。]
「これは・・・どういう事だ?」
「軍は俺達を見捨てたんだよ、諦めるしかないのか・・・。」
「・・・。」
期限は三日、それを過ぎれば命はない。
「・・・。」
この手で守ると誓った命。
ならば、最後まで守りきって見せようじゃないか。
私は決意を新たにした。
「覚悟はできている、後は目的だけだ。」
最終更新:2011年03月23日 18:27