「おっさん、中々やるようじゃの。」
「む?、まだまだ現役の男を「おっさん」呼ばわりとは、ガキにしてはずいぶん腹の据わった奴だな。」
倒れたスーツ姿の男たちの抜け殻を踏みつけながら金髪の少女が歩いてきた。
「まあそう構えるでない、うちはおっさんに危害は加えるつもりはないのじゃ。」
少女は俺にお菓子を差し出してきた
「食うか?」
「・・・貰おう。」
俺はチョコレートをつまんだ。
「まあ腕はそこそこのようじゃの、どうじゃ?うちとウォーターメロンで勝負しないかの?」
「ウォーターメロン・・・面白いな、ディーラー!セッティングを頼む。」
「は、はい、かしこまりました!」
ディーラーが慌てて準備をする。
「ルールは分かっておるようじゃの。」
「当たり前だ、俺を誰だと思ってる?」
「さあの、ギャンブル好きのおっさんか?」
「アドルフ・ガーランドだ。」
「パトリシア・A(アウグスト)・B(ベルタ)・ツェーザーじゃ、よろしくの。」
「長い名前だな、覚えるのが大変そうだ。」
「御託はいいからさっさとはじめるとするかの。」
「フッ、そうだな、ディーラー、カードを頼む。」
最終更新:2011年03月25日 11:31