ドスという言葉は「脅す」からきているらしい。

だが今となっては単なる刃物である、特にアーサーが使う場合は。

「ハッ!その程度かよ!」

片目だけの視界で良くあそこまで戦えるものだと思う。

「オラオラァ!もっと骨のある奴はいねえのかぁ!」

アーサー、お前に張り合える奴は三将軍と皇帝だけだ。

なんてことを思いつつ拳銃の引き金を引いていると扉が目に止まった。

一見すればビルについているただの扉なのだが妙に気になる。

俺はアーサーに一声かけると扉を開けて建物の中に入った。

中は薄暗い、ゾンビが襲ってきてもいいように電気を付けることにした。

辺りを見回すとゾンビの死体が転がっている、今まで誰かいたのだろうか?

「どうした?何かあったのかい?」

アーサーが俺の後に続いた。

ゾンビの事を伝えるとアーサーは俺の後ろに立った、どうやら俺を盾にするつもりらしい

何のつもりだ、と聞いてみた。

別にどうも、とアーサーが答えた。

突然足元に剣が突き刺さった。

「誰だ?マスターの眠りを妨げるものは。」

怪しいものではないと伝える。

2本目の剣が飛んできた。

俺が少し体を捻ると剣はアーサーの心臓に突き刺さった。

「刺さったぁ!?」

別にその程度何でもないだろうに。

とりあえずそのマスターとやらを一目見たくなった。

俺は銃を構えると剣の飛んできた方向に構えた。

その「マスター」とやらを拝ませてもらおう。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年05月03日 11:09