「私と戦うおつもりですか、ならばいいでしょう。」
奥からメイド服を着た少女が出てくる。
「我が剣、貴方に見切れますか?」
そう言うと少女は剣を「取り出した」。
何も無い空間から剣を出現させるあたりある程度の魔法は使えるらしい。
だが持ち方がおかしい、片手に4本、計8本の剣を持っている。
数百年前に6本の刀と電撃を操った武将がいるという伝説が残っているがそれよりも2本多い。
成程、確かに見切るのには一苦労しそうだ。
「では、お手柔らかに・・・」
とりあえずお辞儀をされたので弾丸を1発ぶち込んだ。
まあ予想通り弾かれたのだが。
「うわ!いきなり何するんですか!卑怯ですよ!」
勝負に卑怯も糞もあるか、と2発目を叩き込んでみる。
「ふむ、どうやらまともに勝負をするつもりはなさそうですね。」
少女は落ち着きを取り戻すと、冷静な声を出した。
「では私も本気で参ります、よろしいですか?」
最初からそうしろよ。
「龍牙千刀流「サンズ・リバー」!!」
黄色い魔法少女の如く空中に大量の剣を呼び出し、同時に投げつける。
落ちついた態度の割には割と技は豪快らしい。
だが蹴り一発で対応できる。
「ヘルダイバー」を叩き込むと剣の束は即座に吹き飛んだ。
「成程、やりますね、ならば・・・」
馬鹿かお前は、次の手を出してもすぐ弾かれるだろうに。
「龍牙千刀流「シュート・リバー」!!」
「リバー」しか頭にないのかお前は。
さっきは広範囲に展開されていた剣が一揆に俺の方を狙って飛んでくる。
ならば今度は薙ぎ払うよりも連続で叩き込む方がよさそうだ。
全ての剣を蹴りで弾く。
いい加減諦めたらどうだろか。
このいつ終わるとも分からない闘いはもう少し続きそうだった。
最終更新:2011年05月04日 15:03