「形にはなって来たけどまだまだね、やっぱり兄貴の技だし、この間まで高校生だった香音に使いこなすのは難しいのかもね・・・。」
「・・・ちょっと術式を見せてもらえるか?もしかしたら「アレ」かもしれない。」
エーリヒが傘を刺しながら歩いてくる。
「アレ?」
コロンは少し首をかしげると、はっとした表情になって手を打った。
「あ、エーリヒって兄貴の知り合いだったわね、だからこの術の事も分かるのかも。」
コロンはエーリヒに術式を見せた。
「ああ・・・成程、「地獄の暴風(ヘル・テンペスト)」か。」
「少し見ていろ、俺が手本を見せてやる。」
安心した、どうやらエーリヒの知っている技らしい。
「良かった、私も詳しくは知らな・・・」
「ヘル・テンペスト!」
コロンが言葉を言い終える前にエーリヒは技を放った。
拳に込められた火の魔力が打ちだされると同時に巨大な火柱が天に昇り曇り空に少しだけ青空を作った。
「・・・・。」
「・・・。」
私とコロンは開いた口がふさがらず、しばらく黙ったままだった。
「ふぅ・・・ざっとこんなものか、適当にやってもイケるもんなんだな。」
「どうした?そんな顔をして、さっさとコツを教えてやる。」
「あ・・・うん。」
最終更新:2011年05月17日 10:23