風呂から上がると桜上水がショットガンを持った男と会話していた、少なくともガーランドではないようだ。
「頼む!娘を助けてくれ!」
「何だ?やけに騒ぎ立てて、ゆっくり風呂にも入れん。」
「アンタ!闘技場に居た奴だろ!娘を探してくれ!」
男は酷く慌てているようだ。
「落ち着け、まず情報を聞かんことには探すモンも探せん。」
「あ、ああ・・・。」
男は咳払いをした。
「スーパーマーケットに娘が取り残されてるんだ、助けてくれないか?」
「・・・サイガ、お前はどうする?」
「俺は別に構わん、そっちの好きなようにしろ。」
「そうか、ならOKだ、スーパーだったか?」
「助けてくれるのか?」
「まあ、俺も暇だしな、肩慣らしのついでだ。」
「有難う!恩に着る!」
「礼を言うのはすべて終わった後だ、今は娘さんを探そう。」
桜上水は歩き出した。
同じ娘を持つ身として放っておけないのだろうか。
俺も娘を持つようになったら桜上水の気持ちも分かるのだろうか。
いや、まだ先の話か。
最終更新:2011年05月26日 11:41