銃を突きつけられる、というのはあまり気分のいいものではない。
例えそれが近距離で運用される狙撃銃であっても。
相手の動向をうかがいつつキーボードを打ちこむ。
さて、今の状況を説明させてもらおう。
島の地下にあるメインサーバールーム、つまり僕たちがいつもハッキングして使っている監視カメラを制御しているのもここにあるコンピューターである。
で、何故か僕はサーバーのデータベースにアクセスして情報を集めなければならない状況にある。
ゲルトルートから生存者の情報を得て有沢の代りに行ったものの、出会うや否や銃を突きつけられ情報を探すように脅されている。
別にテタルティで銃口を防げばいい話なのだが、特にすることもないから付き合う事にした。
で、肝心の欲しい情報というのが「古代の衛星を経由して物質を転送するシステム」らしい。
しかもかなり精密に転送することが出来るらしく昔はそれを使って強化スーツを転送するシステムがあったという話らしい。
資料映像が残っているがCGだという意見も多く、最近の議会ではよく話題に上がるらしい。
で、この男はそれを証明したくて僕に銃を突きつけているらしい。
こんなチンケな島にそんな凄い情報があるはず無いというのに。
最終更新:2011年05月29日 13:19