朝は血圧が低いため俺は機嫌が悪くなる。

つまり「何をしでかすか分からない」状態ということだ。

今トラックの外でアーサーと日野が目を丸くしてこちらを凝視し、桜上水が頭を抱えて首を横に振っている。

一体何があったのだろう、と周囲を見渡すと原因が判明した。

俺の脚がトラックのフロントガラスを貫通しているのだ。

どうやら無意識に目覚ましを蹴り飛ばしてそのままガラスを貫通してしまったらしい。

「あ、やっちまった・・・。」

やっちまった、では済まなさそうだ。

まあトラックはもう1台あることだし、気にする事はなかろう。

とりあえずぬるくなったソーダを飲みほし外に出る。

「何だ?こんな朝っぱらから稽古か。」

日野とアーサーはどこで手に入れたのか木刀を使って稽古をしていたらしい。

「あ、はい。」

「この子結構良い筋してるのよ、もしかしたら化けるわよ。」

アーサーはやる気満々のようだ。

「ああそうか、まあ頑張ってくれ。」

俺は朝食を探すために学校を後にした。

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最終更新:2011年06月29日 18:04