監視カメラの映像には相変わらずゾンビが映しだされていた。

「うふふ、これでやっとゾンビの正体が分かるのね。」

ゲルトルートが目を輝かせながらキーボードを打っている、どうやら何か企んでいるらしい。

「まあ僕としては少しつまらないかな、データが向こうにあるんだったらこんな所でチマチマ研究する必要もなかっただろうし。」

「いいじゃないの別に、私は楽が出来るならじゃんじゃんするわ。」

「ああ、そう。」

僕は失せてしまった興味を取り戻そうとゾンビを眺めていた。

「ん?何だ?」

ふと画面を見るとゾンビが全員一方向に向かっているのが見えた。

「どこかに向かっているのか?」

僕はいくつかのカメラの映像からゾンビの向かう場所を割り出すことにした。

地図を広げて場所ごとのゾンビの向かう方向を記していく、そうすればゾンビの向かう場所が分かるはずだ。

「ん?ゾンビの向かう方向が逆だな、ということは場所はもうちょっと上・・・。」

「オレンジ、これって・・・」

「ああ、そうだ、ゾンビが向かってるのは・・・」

ゲルトルートの顔が青くなった。

「・・・学校?」

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最終更新:2011年07月08日 17:46