槍術は好きだ、間合いの外から相手を攻撃出来て戦術的だからだ、にわか仕込みの技でも十分戦える。
「ふう、流石にこれだけの数を相手にするのは疲れるね。」
額の汗をぬぐい水筒に入れておいた水を飲む。
「室内暮らしにこの重労働は辛いってことだね。」
誰に聞かれているわけでもなく独り言をつぶやく。
「何だ、お前にしては覇気が無いな。」
僕の気分を察したのか来夏が歩いてきた。
「来夏か、自分の持ち場はどうしたんだい?」
「既に焼却済死体の山だ、全く暑苦しくてかなわん。」
「君らしいじゃないか、自分は戦わずに部下に戦わせるってのが特に。」
僕のすぐ隣を銃弾がかすめる。
「嫌味を言っている暇があったら自分の心配をしろ。」
・・・謎が多い彼女だが一つだけ分かっていることがある。
彼女には抵抗しようとしない方がいい。
たとえほんの少しだけでも。
最終更新:2011年07月30日 09:31