アットウィキロゴ
銃声と共に腹部に鋭い痛みが走った。

「え・・・?」

来夏は何も言わず銃を構えた、恐らく撃った人間を探すためだろう。

「誰だ?」

「・・・。」

誰も答えはしなかった、ただ向こう側にうつ伏せのまま銃を構えた男が1人倒れているだけ。

「俺を狙ったのか・・・。」

そしてしばらくの間何かを考えていて、それで。

「有沢、化けて出るなよ?」

来夏は私に向けて銃を構える。

「分かってる。」

自分の分も他人に使ったから薬のストックは付きていた。

でも今更死ぬことに対して恐怖などは感じなかった。

「オレンジ、一応お前の説明不足だからな?」

ライカが横目でオレンジを睨んだ。

「何で僕も巻き込むんだい?僕はただ「あそこにいるのが皇帝陛下だ」って言っただけじゃないか」

「それが原因でこんな事になったたんだろうが。」

来夏は小さい溜息をつくと銃の引き金に指を掛けた。

「じゃあ先に逝っててくれ、俺も後で追い付く。」

「うん、それまでさよなら。」

目を閉じて今までの事を思い返す。

この島に来た時のこと、学校で過ごしたこと、そしてコロンや来夏に出合った時のこと。

いろんな事が頭の中を回っては消えていく。

こんな形になってしまったのは少し残念だったけどきっと両親や妹も向こうで待っててくれるだろうか。

銃声が聞こえると私は目を開けてライカを見据えた。

銃弾は驚くほどゆっくりとこっちに迫っていた。

「・・・ありがとう。」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年08月29日 11:16