「酒だ、持ってきたぞ。」
地下室で祖父に酒を差し入れに来た。
「珍しいな、どういう風の吹きまわしだ?」
祖父は何故か人間の姿をして寝ている。
「流石にお見通しか。」
俺は頼み事がある、と持ちかけた。
「孫のために一肌脱げ、と。」
「まあ、そう言う事だ」
「で、儂はどうすればいい?」
俺は計画を伝えるとある紙を渡した。
「・・・で、その情報は信頼できるのか?」
「俺は皇帝だぞ?それにそれ以前にアンタの孫だ。」
「分かった、年老いて体力は
落ちたがまだ儂は役に立てるらしいな。」
「悪いが死ぬまでこき使うつもりだぜ?」
「全く、年寄り使いの荒い皇帝じゃ・・・。」
祖父はそうやって酒を飲み干すとゆっくりと起き上がった。
「任せろ、役目は果たす。」
「・・・感謝する。」
最終更新:2011年09月18日 10:17