「・・・本当なのかい?」
「ああ、結果も出てる。」
来夏にいきなり「話がある」と言われて屋上に呼ばれたもんだからきっと鉄拳制裁でもあるのかと思ったがそんな事はなかった。
とりあえず至極まともな相談だったのでとりあえず一安心だ。
「・・・・誰にも言うなよ?」
「言わないさ、君には恩があるからね。」
「・・・お前を無罪放免にしたのは利用価値があったからだ、別に同情したわけではない。」
「分かってるよ、今回の事は誰にも言わないさ。」
僕はポケットから煙草を1本だけ取り出すとそれに火を付けた。
「で、後何ヶ月だ?」
「え?」
「あと何ヶ月かと聞いているんだ。」
「僕の見立てだとあと半年と・・・一か月だ。」
「・・・そうか、分かった。」
来夏は踵を返して歩き出した。
「僕も「その時」には立ち会うよ、興味が湧いたからね。」
「・・・見せもんじゃねえぞ?」
「分かってるよ。」
最終更新:2011年10月07日 17:54