「船が来たのか!?」

屋上に駆けつけた私の前に現れたのはガーランドだった。

「教師か、まずは落ちつけ。」

ガーランドは私に双眼鏡を渡した。

「で、距離は?」

「訳2km先、進路も予定通りだ。」

こちら側は準備完了している、避難していた人たちにも荷物をまとめるよう言っておいた。」

「了解、こっちも準備完了だ。」

「・・・いけるか?」

「賭けてみるか?」

ガーランドは笑った。

「勿論だ。」

ガーランドは何も言わず軽く笑うと手に持っていたスイッチを押した。

刹那。

島のあちこちから花火が上がった。

色など気にしてはいられない、ただし音は別だが。

「湿気(シケ)ては無かったようだな、あとはあちらさんが気付くのを待つだけだ。」

ガーランドはそう言うと花火の爆音の中で大きく笑った。

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最終更新:2011年10月11日 09:27