甲板には6人が集まりそれぞれの顔を合わせていた。
「そうか、皆それぞれの道を歩むんだな。」
「マーク先生はこれからどうするんですか?」
「私か?私は・・・そうだな。」
そう言えば考えるのを忘れていた。
一応免許は有効だろうから教師を続ける、という事になるだろうか。
「どこかの学校で雇ってもらう必要があるな、しばらくは忙しくなりそうだ。」
「その心配はないわよ?」
急に教官に話しかけられた。
「どういう事ですか?」
「そんな事だろうと思って貴方を「針千」にスカウトすることにしたのよ。」
「針千というと・・あの針千学園ですか?」
針千学園。
ふざけた名前だがれっきとした国立の学校である。
帝都の数割が針千の小、中、高、高専、大学、大学院の敷地という国内最大規模の学園だ。
そんな所に私を誘おうと思っているらしい。
私はしばらく考えた。
そして結論を出す。
「・・・分かりました、ただし条件があります。」
最終更新:2011年10月24日 11:49