メタロチオネインの大きな特徴は、普通のタンパク質には1〜2%程度しか存在していないアミノ酸のシステインを20個も(全体の3分の1)含んでいることです。システインの硫黄原子は銅・銀・亜鉛などの原子とよく結合し、上の絵では7つの銅イオンを抱え込んでいます。
これらの重金属イオンはほんの微量は体に必要なものですが、たくさん入ってくると毒として働きます。メタロチオネインは金属イオンを必要としている場所へこれを運搬する「運び屋」ですが、体内に多量の金属イオンが入ってきた時にこれを吸い取る「解毒剤」としての役割をも果たしています。いわば扱いの難しい重金属イオンの流通を管理する「管理人」といえるでしょう。
最終更新:2007年06月07日 16:40