問題 2 人を対象とする医学研究の倫理的原則を述べたのはどれか。
ジュネーブ宣言
アルマ・アタ宣言
リスボン宣言
ヘルシンキ宣言 ○
■ ジュネーブ宣言:医の倫理に関する規定である。
1948年の第2回世界医師会総会で規定された。ヒポクラテスの誓いを基に作られたものである。
ジュネーブ宣言の主だった内容は、
- 全生涯を人道のために捧げる
- 人道的立場にのっとり、医を実践する。(道徳的・良識的配慮)
- 受胎のときから人命を最大限に尊重する。(人命の尊重)
- 患者の健康を第一に考慮する。
- 患者の秘密を厳守する。(守秘義務)
- 患者に対して差別・偏見をしない。(患者の非差別)
■ アルマ・アタ宣言:プライマリ・ヘルスケア
1978 年にWHOとユニセフが中心となり、旧ソ連のアルマアタで開いた国際会議で「2000年までにすべての人々に健康を」という「アルマアタ」宣言を発表し、地球的規模で人々の健康を増進するための戦略的方法として、プライマリ・ヘルス・ケアという概念が出されました。医療の重点をこれまでの高度医療中心から予防を含む1次医療へ転換するよう提唱したのです。
■ リスボン宣言:患者の権利宣言
患者の権利宣言とは、「患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言」のことをいい、医療従事者が知っておくべき患者の権利として、1981年、ポルトガルのリスボンで開催された世界医師会総会で採択されたものである。リスボン宣言とも呼ばれる。
主な患者の権利
- 良質の医療を受ける権利
- 選択の自由
- 自己決定権
- 意識喪失患者の代理人の権利
- 法的無能力者の代理人の権利
- 情報に関する権利
- 秘密保持に関する権利
- 健康教育を受ける権利
- 尊厳性への権利
- 宗教的支援を受ける権利
■ ヘルシンキ宣言:「ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則」。
1964年にフィンランドのヘルシンキで採択されたもので、医学の進歩のためには人体実験が必要なことを認めた上で、「被験者(患者)の利益は科学と社会への寄与よりも優先されるべき」という原則を打ち出している。
ヘルシンキ宣言のなかで重要な基本原則
- 患者・被験者福利の尊重。
- 本人の自発的・自由意思による参加。
- インフォームド・コンセント取得の必要。
- 倫理審査委貞会の存在。
- 常識的な医学研究であること
最終更新:2007年11月23日 19:34