1949年から1957年にかけて放送された架空のテレビ番組。保安官ウッディと仲間たちの活躍を描いた西部人形劇で、モノクロにて放送された。提供はカウボーイ・クランチーズ。主題歌は「ウッディのラウンドアップ*」と「君はともだち」。
主役のウッディなど番組は人気を博し、グッズも大量に出回ったが、1957年のソビエト連邦のロケット、スプートニク打ち上げによって子供たちの関心は西部劇から宇宙へと変わり、番組の人気は低下した。
物語は鉱山でダイナマイトに点火してしまったプロスペクターとジェシーのもとへウッディが駆けつけるクライマックスのところで「ウッディ大活躍」という次回予告のみを残して、番組は打ち切りとなってしまった。
プロスペクターは金鉱掘りの人形。
劇中劇ではキンキン声の南部訛りで、陽気で惚けたボケ爺さん。
オモチャの方は物静かで思慮深く面倒見がよい、ウッディたちの父親的存在となっている。
…そう思われていたが、実は元々スーパーのオモチャ売り場で他のオモチャが売れていく中でただ一人売れ残り、ワゴンで投げ売りされていたオモチャ。
子供とは遊んでいないのか、子供に遊ばれる事に恐怖や嫌悪感を抱いており、博物館で展示され「永遠の命」を得る事に異常なレベルで執着している。
ウッディを家に帰さないように暗躍しており、本性がばれると豹変し「博物館に行く最後の駒なんだ」と吐き捨てた他、「ウッディのラウンドアップ」が打ち切りにされる原因となった宇宙物やSF物を嫌っており、バズ・ライトイヤーを「成り上がりの宇宙野郎」呼ばわりし、「バズ・ライトビル」とわざと間違えて呼んでいる。
当初はウッディ達と博物館に行けるのを楽しみに待っていたが、何故か5人のアルのマンションの住人が信用できないことを理由に博物館で展示してくれない。
子供と遊んで壊されるより博物館で永遠の命を得るほうが重要だと言い張っても、5人のマンション住人は「信用できないからアメリカに帰れ。命だけ助かればそれでいいんだ」「博物館に行ってもまた博物館は襲われる。だから自分達が巻き添えになって迷惑だ」「博物館はもうオモチャが永遠に大事にして貰える場所じゃない。オモチャに永遠に大事にして貰える博物館なんかない」「おっちょこちょいのへんてこりんのお馬鹿さん。鈍感なんだよ。ラウンドアップなんか興味ない」「とっとと消えて」等と明け透けに判断し、博物館での展示を断り、アメリカ本土へ強制送還してくる。
ウッディの方はジェシーの過去を打ち明け、プロスペクターの悪魔の囁きで博物館に行こうとするも、「信用できないから行かせられない」と断られてしまう。
ウッディはアンディの元に帰ろうとしたら、ラウンドアップの仲間達は反対する。
そこでウッディはジェシーの悲しい過去を打ち明ける。
プロスペクターは「日本の博物館に行けば、ラウンドアップの仲間たちは永遠に一緒だ」とウッディを説得する。それにウッディは同情して、自分も博物館に行く事を決意する。
しかし5人のマンションの住人の対応が可笑しい。
プロスペクターが子供と遊んで壊されるより博物館で永遠の命を得るほうが重要だと言い張っても、5人の住人はウッディ達の顔を見るなり、或いは丁重に、或いは乱暴に博物館行きを断ってくる。
で、何でウッディ達が楽しみにしていた博物館に行けないのか。答えは電信柱に貼られている張り紙にあった。
この者たちを博物館に入れるべからず!! これを破った者は命はないと思うべし!! 防衛大臣ネッド・フィッシュバーン |
やはり可決されていたラウンドアップ活動禁止法。写真付きで指名手配されたウッディ達は博物館で永遠に大事にして貰えないばかりか買い物もままならなかった。
最終更新:2025年07月21日 08:10