相棒 season6 19話「黙示録」の登場人物。
演者はひかる一平。
解説
25年前に起きた母子放火殺人事件の被害者である富山里美の恋人だった男。
被害者は富山万里子と娘の富山聡美。犯人の錦貴文はこの家の主・富山幸三から解雇された事を腹いせに家に押し入り、強盗に見せかけるために部屋を物色し財布や封筒から100万円以上の現金を盗んだという。
裁判では無罪を主張するが、警察署で事情徴収した際に自白している事から主張は通らず、当時現場から指紋こそ検出されなかったが掌紋と靴跡が見つかっている事から有罪、そして死刑が確定する。
当時貴文を弁護する国選弁護人の茂手木進は彼の無罪を信じ、何度も再審請求をしたが却下。
彼は私選弁護人としてその後もずっと無罪を訴え戦い続けたが、全て棄却されたという。
貴文が亡くなったことで再びマスコミがこの事件を取り上げる事になる。
美和子は殺された聡美の恋人・飯田とようやくコンタクトを取ることが出来たといい、この日取材する予定になっていたが、美和子の後輩のライター・粕谷圭が一般論として冤罪になる可能性が有ること語ったために飯田の機嫌を損ねてインタビューが出来なくなってしまう。
真相
実は25年前の事件の真犯人。
右京は飯田の自宅を訪ねた際に、ガスレンジがあるのにわざわざ電気調理機を使っている事に疑問を感じていた。それは火を恐れる放火犯独自の深層心理だった。
里美から別れを告げられたことで逆上し家に押しかけ、警察に通報しようとした母親をナイフで刺し、強盗に見せ掛けようと金目のものを盗んで家に火を放ち母子共々焼き殺した。
25年後、放火殺人の冤罪で捕まり死刑判決を受けた錦忠文という男が病死したことで安心し、奪った旧札を換金しようとしたが、冤罪の可能性を考え犯人が奪った金を換金しようとしたら分かるよう網を張っていたかつて錦を逮捕した元刑事・黒木にバレてしまい出頭を要求され、口封じの為に刺殺し、更にその事を知らされていたかつての担当検事の緑川達明も刺殺した。
特命係や捜査一課の前で過去の事件を自供したが、25年前の事件は時効だと嘲笑った。だが米沢に現在の事件の証拠となる関係者の指紋一覧を突きつけられ自供、右京から「この25年間あなたのした事で、どれほどの人生が無残に奪われてしまったと思ってるんですか?」と怒りの言葉をぶつけられ、抵抗しながら伊丹らに手錠をかけられた。
25年前の殺人はすでに時効で罪に問えないかもしれないが、過去の事件の隠蔽のために複数名の殺人をしたことや、彼のせいで冤罪死刑囚が生まれていることなどを考えると、かなり厳しい判決が下されると思われる。
最終更新:2024年05月11日 17:24