鶴田翁助

鶴田翁助(つるたおうすけ)とは、テレビドラマ「相棒」の登場人物で、作中世界における内閣官房長官。
演じているのは相島一之。

概要

S18からS20における内閣官房長官。白髪交じりでオールバックの男性。フィクションの政治家のご多分に漏れず、スリーピースのスーツを着ている。「鶴田翁助」は政治活動時の名前で、本名は「鶴田康助」である。
政治家になる前はS3-1~3における内閣官房長官・朱雀武比古の秘書を務め*1、「理想の権力者」として小野田公顕を崇拝しているが、小野田のことを語った鶴田に対して右京はあなたが小野田公顕を語るなど虫酸(むしず)が走る!と言い放っている(S20-3)。

動向

政府の依頼でディープフェイク映像の研究をさせていた工科大学特任准教授・鬼石美奈代(おにしみなよ)(演:坂井真紀)が東亜ダイナミクス元社長・桂川宗佐(かつらがわそうすけ)(演:村上新悟)を殺害する事件が発生した際、この事態を逆に利用し、鬼石が内閣情報調査室のアナリスト・柾庸子(まさきようこ)(演:遠山景織子)に罪を擦り付けるために作ったフェイク映像が警察に見破れるかどうか試そうと思い、だまし切れれば鬼石に研究を続行させる腹積もりでいたが、特命係に真相を突き止められ、鬼石は逮捕された(S18-終)。

IT長者の加西周明(演:石丸幹二)とも癒着していたが、自身がひそかに進めていた国民監視計画を知られたため、朱音静の計画に乗じて内調に雇わせた本物の殺し屋に加西を殺害させた。この件は愛人である庸子が全て罪を被ったものの、右京に「あなたの悪事は必ず暴いてみせる」と挑戦状を叩きつけられ、特命係の抹殺を目論むようになった(S19-19、終)。

その後、特命係の上司である峯秋のスキャンダルをでっちあげ、立場を悪化させる事で間接的に特命係に圧力をかける一方、庸子の自殺を偽装して彼女を国外に逃がそうとしていた。しかし庸子の死を訝しんだ中郷が加西の残した「切り札」の鍵を盗み出して特命係に渡したことを知り、ディープフェイク画像で亘を鍵泥棒の犯人に仕立て上げて逮捕させた上、鍵を奪回した上で栗橋に命じて中郷を始末させた(S20-1、2)。その後、右京の説得の末、自分の居場所がなくなったと観念して自首した(S20-3)。

なおS22-19の時点では内閣官房長官のポストには鶴田の後任である武智淑郎(演:金田明夫)という人物が就いている。武智は鶴田に可愛がられており、彼の腹心だったように思える。
この武智はおそらく鶴田から右京への恨みを託されたと思われ、社の部下・石川大輔を利用して右京を陥れようとした。
だがそんな武智官房長官も見えない裏切りには気付けず、反体制派の政治学者・乙部泰治郎、右京、社を潰そうとしたように、東京地検特捜部部長・尾上欣吾(演:黒谷友香)を左遷し、法務大臣の下川阿貴(演:黒谷友香)を脅迫した。
だが他人を下に見ていた結果、尾上と下川の結託に気付かず、下川により自宅の庭で絞殺された。

余談

演者の相島一之は、season5 第18話「殺人の資格」に風俗ルポライターの芝木倫明役で、season15 第9話「あとぴん〜角田課長の告白」に角田の同級生で産廃処理場の監督をしている仁藤景雄役で出演している。

「相棒」世界での内閣官房長官は逮捕されたり死亡したり、(自業自得とはいえ)酷い目に遭うことが多い。

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最終更新:2025年03月15日 19:38
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*1 内閣官房長官には各省庁より出向の形で5名の秘書官事務取扱が付くが、鶴田は官房長官秘書官だったのか、それとも朱雀の公設秘書(or私設秘書)だったのかは不明。