TEKKEN 8の評価点・賛否両論点・問題点

TEKKEN 8はコンピュータゲームの一つ。

プロフィール

ジャンル - 対戦型格闘ゲーム
対応機種 - プレイステーション5 / Xbox SeriesX/S / Windows(Steam)
発売元 - バンダイナムコエンターテインメント
開発元 - バンダイナムコスタジオ / アリカ(ネットコード関連協力)
発売日 - 2024年1月26日
レーティング - CERO:D

概要

  • 鉄拳シリーズのナンバリングタイトルの第8作目であり『鉄拳7』の続編。
キャッチコビーは「宿命を、ぶん殴れ」、バトルコンセプトは「アグレッシブ」

特徴

  • ストーリー
    • 『鉄拳7』の半年後、なおも戦火を広げ続けている三島一八率いるG社に、風間仁や反乱軍ユグドラシル、 国際協力連合軍などが世界の命運をかけて立ち向かっている…という情勢下で一八が開催した格闘大会などを舞台としている。
    • 本作は『鉄拳3』や『鉄拳6』でフォーカスが当たり、前作では出番の少なかった風間仁に改めて焦点が置かれ、その末に『鉄拳6』で起こしてしまった世界大戦にも決着がつけられる事になる。
  • キャラクター
    • 初期キャラクターは全部で32人。新キャラクターとして本作のジャックシリーズのジャック8、アズゼナ・ミラグロス・オルティス・カスティリーヨ、ヴィクター・シュヴァリエ、麗奈が参戦。復活キャラクターとして『鉄拳2』以来の風間準、『鉄拳6』以来のレイヴンがいる。
  • Arcade Battle
    • プレイヤーキャラクターを1人選んでCPUを8人倒すモード。8人目(最終ボス)は基本的にデビルカズヤだが場合によっては『鉄拳6』に登場したアザゼル、一八の新たなデビル化のトゥルーデビルカズヤ、下記のエンジェル仁になる。
  • バトル新要素
    • 回復可能ダメージ
      • 他のゲームにもある所謂白ダメージだが、本作の回復条件は「相手に攻撃を当てる」となっていて、回復したいからバクステで逃げるという行動は意味がない。回復したければ前に出て攻めを通す必要がある。
      • 一部の技や下記ヒートモード中の攻撃をガードした時の削りダメージ、パワークラッシュで攻撃を受け止めた時のダメージも基本は回復可能ダメージとなる。
レイジアーツを食らうとすべて消失する。
    • ヒートモード
      • 一時的にパワーアップし、普段使えない技が使えるようになったりすべての技に削りダメージが付く。更に残りのヒート時間を使用して大技であるヒートスマッシュや、技後にダッシュで急接近するヒートダッシュが使用可能。
      • ヒートモードに入るにはパワークラッシュ属性の「ヒートバースト」を出すか、キャラごとに特定の「ヒート始動技」を地上ヒットさせると移行する。
      • 前者はヒートモードが短くなる代わりにヒートバースト自体がパワークラッシュ属性の中段、発生16fと技自体が優秀。またヒットガード問わず有利フレームが取れるので次の攻めも有利になりやすい。
      • ヒート始動技は地上で当てる必要があるので単発で当てる必要があるが、当てた場合ヒートモードが長く続く上にヒット後ガード可能な17f有利を取れるために中下段の完全二択で攻め込める。
    • レイジアーツ他
      • 前作では一部ゲストキャラ(豪鬼、ギース、ノクティス)以外には設定されていなかったレイジアーツに各キャラそれぞれの技名が付いた。
      • またヒートシステムとの兼ね合いでレイジドライブは削除され、レイジアーツも全キャラ「コマンド:3WP、発生:20f、ガード:-15f」に統一。これによって一度構えを経由しないとレイジアーツが出せなかったファランも直にレイジアーツを出せるようになった。

評価点

  • ストーリー・キャラクター (評価点)
    • 本作においても際立った評価点であり下記のプレイヤーキャラクターのラインナップもある程度カバーしている程である。
    • 本作における風間仁
      • 風間仁は『鉄拳6』ではダークヒーローのように描かれ『鉄拳7』では一八と平八の親子喧嘩に巻き込まれただけの脇役のように描かれたが本作では『鉄拳5』までの人物像に近くなっており本作において正統派主人公としての風間仁がついに復活する事となった。
      • 世界を救うために戦ったり『鉄拳6』で多くの命を奪った事を有耶無耶にせずしっかりと己の罪と向き合う様など見所も多い。
      • 序盤デビルの力に忌避感を持っていた時ヒート時に一部の技で半デビル化しない、レイジアーツもオリジナルの技に差し替わるなど、他のモードでは使えないし、ストーリーモードでもこの数戦なのにわざわざ新技を作るという作り込みがある。
      • さらに本作において新たなデビル化の姿である「エンジェル仁」をも披露しエンジェル仁はストーリーモード限定で操作できる。
      • 最終盤では一時的に『鉄拳3』以来の三島流喧嘩空手を使って戦う。
    • かつてのヒロインの凌曉雨も本作でメインキャラの1人として描かれて仁と再会し、仁に助言をしたり仁を守るためにジャック-7の大群と戦うなど再びヒロインとして描かれた。
    • 本作の初期キャラクターが全員参戦
      • 前作の『鉄拳7』のメインストーリーでは一部のキャラクターしか登場しなかったが本作では初期キャラクター32人がメインストーリーにも登場する。さすがにメインストーリーでのキャラの扱いの格差は存在するがキャラクターの性格や設定を考えれば仕方のない事であるしメインストーリーの山場であるユグドラシルとG社の戦争には5人を除いた全員が活躍する(その5人の内ザフィーナとクラウディオはしっかり仕方のない理由がありその5人の内の準も生死不明な状況にある)。
    • 本作はあくまでも続編作だが本作のメインストーリーは鉄拳初心者や鉄拳シリーズの過去作を知らないプレイヤーがプレイする事も前提に作られているので本作のメインストーリーは鉄拳シリーズの過去作を知らなくてもそれなりに楽しめる作りとなっている。
    • メインストーリーでの最終決戦の途中では『鉄拳3』の仁のテーマ曲のアレンジや『鉄拳2』のスタッフロールの曲のアレンジも流れる。

賛否両論点

  • ストーリー (賛否両論点)
    • 敵側であるG社に加担するキャラクター達
      • 本作の敵側のG社に何人かのキャラクターが加担する事になる。その内のニーナは元々ダークヒロイン的なキャラなので違和感はないが他のG社に加担したキャラには新キャラクターの1人のアズゼナ、いままで善悪が不明瞭だったドラグノフや馮威、さらには初代から登場しているマーシャル・ロウがいる。
      • G社は現時点での戦争の原因となっており世界を滅茶苦茶にしようとする悪役側として描かれているのでそのG社に加担した元々善悪が不明瞭なキャラやロウの印象を悪くする事となった。
      • 隠しエンディングのバッドエンドには悪役キャラクターなどG社に加担したファイターたちが載るのだが、この中にストーリー中でも対戦相手となるアズセナがいる。「コーヒー農園の宣伝のためだけにG社に加担した」という事実だけ見れば、アズセナが歪んだ人間性の持ち主であるかのようにも見えてしまう。
    • 吉光とブライアン・フューリーの扱い
      • この2人もメインストーリーには登場するが、メインストーリーの山場であるユグドラシルとG社の戦争には一切関わらない。そのためメインストーリーの中ではこの2人が最も扱いが悪い事となっている。
      • 準・ザフィーナ・クラウディオも戦争には参加してないが、この3人は生死不明とされてきたなどで已む無き理由があり、そのうえでそれぞれストーリー上で重要な役割を果たしている。
    • メインストーリーやキャラクターエピソードでのマーシャル・ロウの扱い
      • 上記のようにメインストーリーの中で現時点での戦争の原因となっているG社に加担をする。G社に加担したのは貧困に窮している上でポールが約束を破った事が原因であるらしいが、それでも元々悪役でもないキャラにG社に加担させるのはどうかと考えてしまう。
      • どうしようもない不幸続きで金にがめつくなってしまったという背景はあるにせよ、G社に加担した事も相まってやるせないキャラになっている。
      • キャラクターエピソードでも三島財閥の党首になったものの三島財閥が戦争を起こした弁償代を支払わされたり、リリに絡んではリリに軽くあしらわれたり、悪役の一人であるブライアン・フューリーにつるんだりもしている。
    • メインストーリーにはネームドキャラクターはレオの父親・ジャック-7を除いて初期プレイヤーキャラクターしか登場しない
      • 性格や設定を考えればエディやアンナなどがメインストーリーに絡んでも違和感はないし、エディは本作発売前からDLCキャラとして登場する事が発表されていたため。
      • イメージや回想としての登場・名前のみの登場なら三島平八やオーガも登場している。
    • ストーリー上における新キャラクターの麗奈
      • 麗奈は本作の新キャラクターの一人であり、本作ストーリーのために作られたキャラとして発売前から話題となっていた。しかし、ストーリー上での扱いは少なからず難がある。
      • 簡単に言えばストーリーでの出番は多めだが物語上での重要度はあまり高くない。
      • G社が開催した大会で仁と出会いそれに乗っかる形でユグドラシルのメンバーとなりトゥルーデビルカズヤと化した一八とタイマンをしたりG社との戦争に参加したりし、ストーリーの中で何か思わせぶりな言動を取る。しかし、登場や活躍が多いだけで麗奈がいなければ本作のメインストーリーが描けなかったとは感じにくく、むしろメインストーリー上での重要度は別の新キャラクターのヴィクターの方が高い。
      • ラストシーンで過去作のキャラの娘である事が明かされ、デビル化のような姿を見せるが、まだまだ謎のあるキャラクターとして終わってしまう。悪く言えば最終盤にとあるキャラが足部分のみ見せた件と合わせて鉄拳の物語を無理やり延長させただけにも見えてしまう。
  • キャラクター (賛否両論点)
    • プレイヤーキャラクターのラインナップ
      • 簡単に説明するのなら『鉄拳7』の下位互換とまでいかないがそれに近い事になっている。
      • 本作の初期キャラクターの内4人は新キャラクターであり2人は『鉄拳6』までの作品の復活キャラクターだがその5人以外は全員『鉄拳7』に登場していたキャラクター達である。しかもその新キャラクターの1人のジャック8は本作におけるジャックシリーズである。
      • 『鉄拳7』の初期キャラクターの旧キャラクター組(『鉄拳6』までに登場しているキャラクター達)がたった1人を除いて全員が本作に初期キャラクターとして登場している。そのたった1人も前作で死亡したので登場できないのも仕方のない事である。
      • 『鉄拳7』に登場したキャラクターの内5分の2以上が初期キャラクターからリストラされており『鉄拳7』で後から追加された旧キャラクターほど本作でリストラされている傾向が強く『鉄拳7』のシーズン2 - 4の旧キャラクター(とその2代目)組8人の内7人が初期キャラクターからリストラされている。
      • DLCで追加されるキャラクターも現時点では『鉄拳7』に登場していたキャラクターとなっている。
      • 良く言えば無難で安定したスタメン人選、悪い言えば『鉄拳7』の劣化に近いラインナップとなっている。
      • ただ上記のようにメインストーリーは良く初期キャラクターが全員登場しているので本作のプレイヤーキャラクターのラインナップをある程度カバーしているかもしれない。
      • 一応擁護意見としては「初期からキャラが多すぎると初心者がキャラの特徴を覚えきれない」というのはある。

問題点

  • アグレッシブ過ぎるゲームバランス。
    • 元々バトルコンセプトが「アグレッシブ」だったので仕方ない部分はあるが、あまりにも攻め側の押し付けが有利すぎるという大味なバランスとなっている。防御巧者ですら捌ききれないというレベルに達したため、調整に関しては下方修正がメインとなっている。
  • 説明しきれていないアーケードクエストとコンボトライアル。
    • 初心者向けのチュートリアルとなっている本モードだが、壁コンボやギミック作動の条件等、地味に鉄拳8に必要なポイントが紹介されずに終わってしまう。

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最終更新:2024年07月06日 00:01
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