京極会

兵庫県神戸市に本部をおく日本最大の組織暴力団。三代目京極会とも呼ばれる。
日本の全ヤクザの半分を系列にもつ。構成員は約7,400人。

概要

京極会の組員は1名の組長(親分)と数名の舎弟(弟分)および数十名の若中(子分)から成る計100人弱に過ぎないが、組長を除く全組員は、それぞれが少ないところで数十人、多いところで数千人の構成員を抱える暴力団組織の首領であり、直参(直系組長)と呼ばれる。

2014年の米経済誌『フォーチュン』の調査によれば、京極会の収益は年間66億ドル、日本円で約7,150億円に及ぶとされる。これはロシアンマフィアに次ぎ、イタリアマフィアの最大組織・カモッラの収益を凌ぐ規模にあたる。なお、フォーチュンは当初、山口組の年間収益を800億ドル(約8兆6,800億円)と誤って報じたが、これは2006年に元公安調査官の菅沼光弘が記者会見にて「渡辺芳則が組長だった五代目山口組時代(1989年から2005年)の収入は8,000億円」と発言したものを誤訳した為である。

来歴

黎明期

“関西ヤクザの頂点”と言われる福田政信が率いた細川組の傘下にて、大野雄太郎が、細川組の所在地を冠して「京都極道会」を結成。当時はおよそ50名の労務者を抱える組織で、京都府久世郡久御山町内の民家に、“京極会”の看板を掲げた事務所を構えた。時に1965年のことである。しばらくは福田組の傘下にあって活動したものの、いつしかその勢力は本家の大嶋組を凌ぐものとなり、1970年に神戸中央卸売市場の開設に伴う利権を巡り大嶋組と対立、死者を伴う激しい抗争の末に同卸売市場の運搬作業の独占権を得るに至り、1973年をもって福田組から独立した。

二代目〜急成長

1994年に当時67歳と高齢だった大野が引退、翌年から大野の腹心だった蓮沼隆三が2代目を襲名。
蓮沼はバブル期を通して金融や不動産などのフロント企業を使い蓄財した2,000億円とも言われる豊富な資金を背景に、京極会膨張の立役者として関与。以後、構成員3万6千名を擁する京極会の仕切り役として活動し、京極会を近代的な組織に創り上げる他、“京極会の頭脳”とも呼ばれた。

三代目から現在

2009年より蓮沼は長期休養に入るとともに組織運営の全権を執行部へと委譲していたが、翌年の2010年7月に引退を表明。予期なき突然の引退であった。ここに14年間にわたった二代目体制が終焉。そして、若頭の役にあった浅尾大輔の新たな襲名をもって、同年のうちに六代目体制が発足し現在に至っている。


歴代組長

氏名 在任期間 備考
初代 大野雄太郎 1965年 - 1994年
二代目 蓮沼隆三 1995年 - 2009年
三代目 浅尾大輔 2010年 - 辻本組組長・二代目弘和会総裁

歴代若頭

京極会における若頭は、組長に次ぐナンバー2の立ち位置にあたり、松永会にいう「理事長」、政党にいう「幹事長」や「書記長」、学校にいう「教頭」に相当する。

二代目時代
  • 小笠原道雄(1995年 - 2000年)
  • 辻晴彦(2001年 - 2009年)

三代目時代
  • 小田幸介(2009年 - )
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最終更新:2024年07月30日 20:28
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